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麻の葉文様は三角形の集合でできています。もともと三角形の文様には魔除けの意味があるので、同様に麻の葉にも魔除け、厄除けの意味があり、広まりました。三角形の模様は、鱗文(うろこもん)といい、大蛇のウロコが鱗文発祥のいわれで、呪いや魔除けの力を持つとされています。蛇の脱皮を連想し「厄を落として更正する」という意味もあるそうです。武具や戦陣の衣服にも使われました。麻は生活を支える植物としてだけでなく、神社の鈴縄など神聖なものとして神事にも用いられてきました。意外に様々はところで使われています。
豊富な種類の「麻」。麻は古来から食べ物や衣類を作るための大切な原料として欠かせないもので、広く栽培されていました。用途によって、異なる麻が栽培され使われます。
リネン:原材料=亜麻(あま) アマ科 植物の茎
ヘンプ :原材料=大麻 アサ科 植物の茎
ジュート:原材料= 黄麻(こうま) バショウ科 植物の葉
サイザル麻: 原材料=サイザルアサ リュウゼツラン科 植物の葉
ケナフ:原材料=ケナフ アオイ科 植物の茎
小物アイテムから、帯・着物、建築までさまざまなモチーフに用いられる「麻の葉」模様。
夏の植物で、夏の衣類に用いられますが、麻の葉のモチーフは、日本を代表するデザインとしてすっかり定着し、
今や季節を問わず使用されていますが、心なしか店頭でも、麻の葉の模様があしらわれたアイテムが夏は増えるように思います。
刺し子の手ぬぐいや、切子もこの季節よくみかけますね。
5月に植えた麻は、7月には、早くも収穫される目覚ましい成長をとげます。何かそんな本来もつ麻のパワーも感じつつ、魔よけの意味もある縁起のよい「麻の葉」模様です。
何かお気に入りのアイテムを1点身近にとりいれるのはいかがですか?
麻は害虫に強く、農薬が不要で、過酷な環境でも100日で3-4mと勢いよく成長します。またCO2の吸収量が多く、
休閑地や砂漠でも輪作ができる植物として注目をあびています。
特に、麻を植えることで、土の改良がされるという研究結果があり、地球温暖化や砂漠化防止に一役買う植物として注目を浴びています。
7月初旬には、この動きをうけて世界遺産「上賀茂神社」の広い敷地で麻関連ショップが約100店舗集結。
引き続き「麻」の動向には目が離せません。
暑い日が続きます、子どもたちは夏休み真っ只中、大人たちはお盆休暇がもうすぐですね。引き続き水分とミネラルの補給で熱中症などに留意してよい夏をお過ごしください。