今朝(5日)の道内は、放射冷却現象が強まった影響で内陸を中心に気温が下がり、気温を観測しているアメダス174地点のうち120地点で今シーズン一番低い最低気温となりました。このため、網走と函館では初霜と初氷を、旭川でも初氷を観測しました。また、札幌ではイチョウの黄葉を観測しました。

●今シーズン一番の冷え込み

今朝の北海道付近は、高気圧に覆われて広く晴れて、風も全般に弱く穏やかに経過しました。このため放射冷却現象が強まり、朝は気温の下がり方が大きくなった所が多くなりました。

午前9時までの最低気温は、沿岸で3℃くらい、内陸は広く0℃前後で、全般に平年より3℃くらい低くなりました。胆振地方の苫小牧でマイナス0.8℃など、今シーズン初めて0℃以下となった所もあり、道内の気温を観測している174のアメダス地点のうち、120地点で今シーズンの最低気温となりました。道内で最も低くなった十勝地方の陸別ではマイナス5.1℃と、今シーズン初めてマイナス5℃を下回りました。

札幌でも今シーズン一番低い2.6℃と11月中旬並みの冷え込みとなり、平年より1日遅く、昨年より1日遅いイチョウの黄葉を観測しました。

●初霜や初氷も観測

この冷え込みで、今日は冬の便りも届いています。

・5日に「初霜」が観測された地点
網走 平年より10日遅く 昨年より29日遅い
函館 平年より14日遅く 昨年より12日遅い

・5日に「初氷」が観測された地点
旭川 平年より18日遅く 昨年より23日遅い
網走 平年より6日遅く 昨年より10日遅い
函館 平年より3日遅く 昨年より12日遅い

なお、函館では統計開始以来5番目に遅い初霜となりました。旭川では統計開始以来2番目に遅い初氷となりました。

情報提供元: tenki.jp日直予報士