きょう27日は前線や上空の寒気の影響により、各地で大気の状態が非常に不安定になる見込みです。午前中は北日本を中心に、午後は東~西日本を中心に急な激しい雨や落雷、竜巻などの突風に十分な注意が必要です。

●今朝は北日本で雷雲発生中 北海道は大雨注意

きょう27日は北日本を寒冷前線が通過して、その後強い寒気が入るため、各地で大気の状態が非常に不安定になるでしょう。

今朝は北日本の日本海側で雷雲が発生していて、所々で雷雨となっています。北日本ではきょうの午前中を中心に雨雲や雷雲が発生、発達しやすい状態となる見込みです。特に北海道の日本海側では大雨となる所があり、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水などに注意が必要です。

●午後は東~西日本で非常に不安定 朝は晴れていても油断禁物

きょう27日の午後は東~西日本を中心に寒気を伴った気圧の谷の影響を受けるため、大気の状態が非常に不安定になる見込みです。

午後3時の発雷確率を見ると、北陸や山陰など日本海側で特に高いことが分かります。関東から西の太平洋側も発雷確率はあまり高くないですが、所々で雷雲が発生するでしょう。

東~西日本では朝の通勤や通学の時間帯は晴れる所が多いですが、油断はできません。午後は急な強い雨や落雷、竜巻などの突風、ひょうなどに十分ご注意ください。帰宅の時間帯と雷雨が重なる地域もあるでしょう。こまめに雨雲レーダーなどをチェックしてください。

●竜巻の前兆 こんな時は早めに避難を

竜巻が発生しやすい気象状況になると、気象庁は「竜巻注意情報」を発表して、注意を呼びかけます。また、「雷注意報」が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」とコメントする場合も、竜巻が発生しやすくなります。

ただ、屋外にいる時など、「竜巻注意情報」や「雷注意報」の情報を得ることができない場合もあります。竜巻が発生するのは「発達した積乱雲の下」ですので、普段から、積乱雲が近づく前触れを覚えておきましょう。

①昼間なのに真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる。
②ゴロゴロという雷の音が聞こえたり、雷の光が見えたりする。
③ヒヤッとした冷たい風が吹く。

また、大粒の雨が降りだしたり、ひょうが降りだしたりします。ただ、竜巻の前に、これらの前触れが必ず発生するとは限りませんし、ハッキリしない場合もあります。少しでも異変を感じたら、早めの避難が必要です。

情報提供元: tenki.jp日直予報士