秋雨前線が南下中の北海道南部や東北北部では非常に激しい雨の降った所も。今夜にかけて北日本では土砂災害に警戒してください。あす15日は、全国的に大気の状態が不安定で、特に関東では夕方から激しい雨や雷雨の恐れ。厳しい残暑は3連休にかけても続く見込みです。

●北海道・青森県で非常に激しい雨 今夜遅くにかけて土砂災害警戒

きょう14日、秋雨前線が東北北部を南下中です。前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んで、北海道南部や東北北部では大気の状態が非常に不安定となっています。

青森県大間町では午後3時30分までの1時間に51.5ミリ、北海道新ひだか町静内では午後5時4分までの1時間に50.0ミリの非常に激しい雨を観測しました。(いずれも9月として1位の値を更新)

北海道南部や東北北部では今夜遅くにかけて、局地的に非常に激しい雨が降る恐れがあり、土砂災害や低い土地の浸水などに警戒が必要です。

●あす15日 北日本は天気回復へ 東・西日本は午後から激しい雨や雷雨

あす15日は、北海道は天気は回復し、晴れるでしょう。東北の雨も明け方までで、日中は日差しが戻りそうです。
北陸も今夜からあす朝まで激しい雨の降る所がありますが、次第に回復に向かいそうです。

九州から東海にかけては日が差しますが、午後は局地的に激しい雨や雷雨となるでしょう。空の変化に注意して、積乱雲が発達している兆しを感じたら、早めに安全な場所に移動するようにしてください。

特に、関東甲信は夕方から夜にかけて雨雲が発達しやすくなるでしょう。

●あす15日の関東 夕方からゲリラ雷雨に注意

あす15日の関東は朝から雲が広がりやすい天気になるでしょう。夕方からは広い範囲で雨が降り、雷を伴ったり激しく降る所もありそうです。道路の冠水などの恐れがあるため、十分な注意が必要です。

帰宅時間帯と重なりますので、雨具を忘れずに、歩きやすい靴でお出かけください。
曇りの割には気温が高く、最高気温は32℃くらいまで上がる見込みです。湿度が高いため、熱中症にかかるリスクの高い状態が続くでしょう。

熱中症指数は「危険」や「厳重警戒」レベルとなりますので、涼しい場所で過ごすようにしてください。

●3連休は残暑続く 週半ばの雨でいったん秋めく

あさって16日(土)から18日(月・敬老の日)にかけては、3連休という方もいると思います。初日は高気圧に覆われて広く晴れる見込みです。
連休中日となる17日(日)から18日(月・敬老の日)は、秋雨前線が北日本から九州北部に停滞するでしょう。北海道や東北、九州は雨で、この時期としてはまとまった雨になる所もありますので、情報にご注意ください。
その他、日本海側は雲が広がりますが、太平洋側ほど強い日差しが照りつけそうです。ただ、突然の雷雨など短時間にザっと雨が降ることがあるでしょう。天気の急変には引き続き、ご注意ください。

3連休中は、気温が全国的に平年を上回り、厳しい残暑が続く見込みです。真夏と同様の暑さ対策を行って、熱中症に警戒を続けてください。

連休明け、19日(火)から20日(水)は日本海にあった秋雨前線が本州付近を南下し、北から涼しい空気が流れ込む見込みです。
太平洋側でも広い範囲で雨が降ると同時に、厳しい残暑はおさまりそうです。21日(木)は広い範囲で日中の最高気温が30℃以下になるでしょう。雨の降り方によっては予想以上に肌寒くなる可能性もあります。

気温の変化が大きな季節に入り、一歩秋へ前進となりそうです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士