きょう12日は北海道で朝から発達した雨雲がかかり、局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨も観測。9月としては記録的な大雨となっている所もあります。今夜にかけて大雨が続き、総雨量が更に増える恐れがあります。低い土地の浸水や川の氾濫など警戒が必要です。

●北海道に縦長の活発な雨雲 9月としては記録的な大雨

きょう12日は、北海道の北にある低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、北海道には朝から発達した雨雲がかかっています。

雨雲レーダーをみると、北海道の日本海側には南北に縦長に延びる活発な雨雲がかかり、局地的に非常に激しい雨を観測しています。各地の1時間雨量は、八雲町熊石雲石で51.5ミリ、奥尻町39.5ミリ(9月の観測史上1位)、神恵内村38.5ミリ(9月の観測史上1位)などとなっています。

※1時間雨量は午前10時までの最大値

●北海道 今夜にかけてさらに雨量増加 災害の恐れも

今夜にかけても北海道には湿った空気が流れ込みやすく、南から次々と発達した雨雲がかかる見込みです。特に日本海側では雨量が増えて、災害の危険度が高まる恐れがあります。

あす13日の午前6時までに予想される雨量は多い所で、100ミリとなっています。低い土地の浸水や川の氾濫などに警戒してください。自治体や気象台が出す情報をしっかり確認するようにしましょう。

●洪水や浸水の際の避難 注意点は?

洪水害や浸水害が発生した際、避難時の注意点が4つあります。

①正確な情報収集を心掛け、危険を感じたらできるだけ早く避難しましょう。情報収集はテレビやラジオ、インターネットなどを使い、川や用水路などを実際に見に行くのは絶対に止めてください。

②動きやすい恰好を心掛けましょう。荷物はリュックに入れて、両手を使えるようにしてください。靴は、長靴よりも紐付きの運動靴の方がおススメです。

③氾濫した水の流れは、思ったよりも勢いが強いものです。水の深さが膝くらいまであると、大人でも歩くのが困難になります。水の中を歩くのが困難な場合は、頑丈な建物の上の階に避難するのも身を守る方法の一つです。

④氾濫した水は濁っているので、足元が見えにくくなります。側溝などに落ちないよう、棒で足下を確認しながら移動してください。

もし浸水がひどくなり、外に出るが困難になってしまったら、家の中の2階以上など安全な場所で身を守ってください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士