この土日は広く晴れて、危険な暑さのエリアが広がる見込みです。特に関東甲信や東海で体温を超えるような尋常じゃない暑さになる所も。土曜、日曜と日ごとに気温が上がるため、熱中症に厳重な警戒を。気温の上昇で、午後は雨雲が急発達の恐れ。大雨や雷雨にも注意してください。

●きょう18日 関東甲信や北陸で体温を超えた所も

きょう18日も全国的に猛烈な暑さが続きました。
最高気温が全国で最も高かったのは長野県上田市で38.4℃。上田市では、1976年の統計開始以来、8月としては最も高い気温を記録しました。

その他、千葉県市原市の牛久で37.2℃、富山市で37.1℃、栃木県佐野市で37.0℃など関東甲信や北陸の所々で体温を上回るような暑さを観測。
東京都心は34.6℃まで上がりました。都心では猛暑日にはならなかったものの、この夏はすでに19回も猛暑日を観測していて、1875年の統計開始以来、年間猛暑日最多記録を更新中です。昨年の記録(猛暑日16回)をはるかに上回っています。

●危険な暑さのエリアが拡大 都心で37℃予想も

あす19日(土)とあさって20日(日)は九州から関東、北陸にかけて、広い範囲で晴れる見込みです。東北は北部を中心に断続的に雨で、暑さが少しおさまる所もありますが、蒸し暑いでしょう。北海道では30℃を上回る所が多く、全国どこに行っても暑さが厳しい見込みです。

東日本や西日本は、きょう18日よりも気温が高く、35℃に迫る所が多くなるでしょう。
特に関東甲信や東海、近畿では、内陸部を中心に体温を超えるような尋常じゃない暑さになる所もありそうです。気象庁の予想では、東京都心はあす19日(土)は36℃まで上がり、あさって20日(日)は37℃まで上がる見込みです。

土曜、日曜と日ごとに気温が上がり、危険な暑さのエリアが広がるでしょう。
今年のお盆は台風7号が本州に直撃したため、外出を控えた分、この土日にレジャーを検討されている方もいらっしゃると思います。ただ、土日ともに、日中の炎天下で活動するのは、命に関わるような危険な暑さです。十分に熱中症対策を行って、できる限り暑さを避けてください。

●きょう18日 岩手県で記録的短時間大雨情報 土日も天気の急変注意

きょう18日は、日が差した所が多い一方で局地的に大雨となり、朝は宮崎県で猛烈な雨を観測しました。
また、午後には東北中心に雨雲が急発達し、岩手県奥州市江刺米里では午後5時10分までの1時間に52.0ミリの非常に激しい雨を観測しました。
また、午後5時40分には、岩手県の一関市西部付近で約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表されました。土砂災害や浸水の危険のある場所にお住まいの方は、避難場所まで移動することがかえって危険な場合もあります。近隣のより安全な場所や2階以上の部屋など、少しでも安全な場所へ移動しましょう。

この土日は、晴れる西日本や東日本でも、気温が上昇するにつれて大気の状態が不安定となるでしょう。
急に積乱雲が発達し、少しでも同じ場所にとどまると、記録的な大雨をもたらす恐れがあります。瞬く間に周囲の状況が悪化する恐れがありますので、雨雲レーダーをこまめに確認して、突然の大雨に注意、警戒をしてください。

真っ黒な雲が近づく、雷の音が聞こえる、急に冷たい風が吹くなど、空の変化を感じたら、激しい雨が降ったり、雷が鳴ったりする恐れがあります。積乱雲が近づく兆しを感じらたら、すぐに安全な所へ避難して、屋外では土砂災害や河川の増水などによる水の事故などに注意してください。

●来週前半は猛暑続く 週後半は日差し途切れても厳しい残暑

この先も来週前半にかけて、西日本や東日本は、厳しい暑さと雷雨に注意が必要です。
来週後半は湿った空気が流れ込みやすくなり、いったん日差しが途切れる日もあるでしょう。
ただ、雨の降る日でも気温は下がりにくく、夜間も蒸し暑さが続く見込みです。

水分をこまめに補給し、涼しい服装を選ぶなど、まだまだ暑さ対策が欠かせません。お盆休み明けも猛暑と突然の大雨に気を付けてお過ごしください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士