関東では先月から雨の少ない状態が続いています。国土交通省関東地方整備局によると利根川上流の9つのダムの貯水率は、先月末から平年を下回っています。今後まとまった雨が降るかどうかは台風7号の動き次第になりそうです。

●関東 30日間降水量が平年の30%程度の所も

ここ30日間(7月13日~8月11日)の合計降水量は、関東では平年より大幅に少なくなっている所が目立ちます。

東京都心は25.5ミリで平年の21%にとどまっているほか、千葉市で22.5ミリ(平年の24%)、埼玉県熊谷市で40.5ミリ(平年の28%)などとなっています。

更に利根川水系のダムがある群馬の山沿いでも雨が少なく、みなかみ町藤原で62.5ミリ(平年の36%)となっています。

●関東の水がめがピンチ 貯水量が平年下回る

国土交通省関東地方整備局によると、利根川上流の9つのダムの貯水状況はおととい10日の午前0時現在で夏期制限容量の60%。平年では80%近くあるため、今年は平年よりも約20%少ない状況になっています。特に9つのダムの内、最も大きな八木沢ダムは貯水率が35%と少なくなっています。

●水がめ回復のカギは台風7号

この先、まとまった雨が降るかどうかは現在、小笠原近海を北上中の台風7号の進路次第となりそうです。

最新では来週の15日(火)頃に紀伊半島付近に接近、または上陸する恐れがあります。関東からは中心が離れていますが、台風の中心の東側は広く湿った空気が流れ込むため、関東でも雨が強まる見込みです。南東から湿った空気が流れ込むため、利根川上流の群馬の山沿いでも雨量が増える可能性があります。

ただし、台風の位置が少しずれるだけで雨の降るエリアが大きく変わる可能性があり、ダムの周辺であまり降らないことも考えられます。日ごろから節水を心がけましょう。

情報提供元: tenki.jp日直予報士