台風6号は、九州の西の海上を北上し、10日(木)にかけて西日本への暖かく湿った空気の流れ込みが非常に強まる見込みです。台風は関西から離れて通りますが、台風の北上に伴って、関西にも発達した雨雲が流れ込み、南部の南東斜面を中心に大雨となる恐れがあります。また、海上ではうねりを伴った高波に警戒・注意が必要です。

●きょう7日(月)から関西では発達した雨雲が流れ込む 雨の降り方に注意

きょう7日(月)の関西は、台風6号を取り巻く湿った空気が南東から流れ込んでいるため、和歌山県や奈良県、滋賀県など、南東斜面を中心に雨の降っている所があります。きょうは、このあとも南部は雨が降り、北部や中部も雨が降ったりやんだりするでしょう。局地的に雷を伴い、激しい雨の降る恐れがあります。落雷や突風、急な強い雨に注意をしてください。

●台風が離れていても、10日(木)にかけて大雨とうねりを伴った高波に警戒

あす8日(火)から10日(木)ごろにかけては、台風を取り巻く湿った空気の流れ込みが一段と強まるため、南部の南東斜面を中心に雨が長く続き、大雨となる見込みです。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒が必要です。崖や斜面、川など、家の周りの状況に十分注意してお過ごしください。いざという時のために、避難場所や避難経路を確認し、避難する場合は早めに、明るいうちに行動するようにしてください。
なお、台風の進路が九州の西の海上を北上する予想になったため、関西では暴風の可能性は低くなりましたが、中部や南部の海上は、10日(木)ごろにかけて、うねりを伴って波が4メートルから5メートルと、しける見込みです。海岸付近には近づかないようにしてください。

●蒸し暑さが続く 熱中症対策をしっかりと

関西には、台風を取り巻く暖かく非常に湿った空気が流れ込んでいるため、湿度が高く、かなり蒸し暑くなっています。10日(木)にかけて、大阪などで最低気温が30度以上の超熱帯夜となる可能性があり、夜間も気温がほとんど下がらず、寝苦しさがさらに増してきそうです。その先も、熱帯夜が続くため、寝る前にコップ一杯の水を飲むようにしてください。また、エアコンなどを使い、涼しい環境で過ごすようにしてください。

※「超熱帯夜:最低気温30℃以上」は:日本気象協会が独自でつけた名称であり、気象庁が定義しているものではありません

情報提供元: tenki.jp日直予報士