この先の東北地方は、来週前半までは広く晴れて春本番の陽気に。今週末は、仙台市や福島市で満開の桜を楽しめそう。来週後半からは雨が降りやすく、季節先取りの暖かさはおさまる見込み。桜前線は東北北部を北上し、桜の名所として有名な青森県弘前市の弘前公園では4月12日(水)に開花する予想。

●東北地方の桜開花・満開情報

先週末は全国的に冷たい雨で花冷えとなりましたが、4月に入ると、全国的に気温が高く推移する予想です。
きょう30日(木)に発表された日本気象協会「2023年桜開花予想(第7回)」によると、東北の多くの地点で平年より10日以上早い開花・満開となる見込みです。
山形では4月1日(土)、盛岡では6日(木)、青森では11日(火)、いずれも観測史上最も早い開花となる予想で、桜前線は4月中旬に津軽海峡を渡るでしょう。
また、仙台ではあす31日(金)、山形では4月5日(水)、盛岡では11日(火)、青森では16日(日)、いずれも観測史上最も早い満開となる予想です(仙台と青森はタイ記録)。

●【前半】週末は南部でお花見日和 6日(木)は広く雨で雨脚強まる

この期間は4月4日(火)にかけて、おおむね晴れる見込みです。1日(土)と2日(日)は青空のもとで、お花見を楽しむことができそうです。仙台や福島では満開の桜をバックに写真を撮ることができるでしょう。

次に広く天気が崩れるのは、6日(木)の予想です。低気圧からのびる前線が日本付近を通過するため、広い範囲で雨が降り、雨脚の強まる所があるでしょう。南よりの風が海上を中心に強まり、波の高くなる所がありそうです。最新の予報をこまめに確認してください。

最高気温は平年より高い日が多く、南部では20度を超える所もありそうです。高温傾向が続きますので、花粉が大量に飛散する予想です。ピークはまだ続きますので、花粉対策を万全に行ってください。また、春山シーズンが到来しますが、「ふもとは春でも山は冬」。雪の残っている山では、雪崩やアイスバーンなどに注意が必要です。

●【後半】雨が降りやすい 内陸では雪のまじる所も

この期間は一転して雨が降りやすく、10日(月)は雨に雪のまじる所がありそうです。標高の高い峠道では路面が凍結するおそれがありますので、車での峠越えは路面状況にお気を付けください。季節先取りの暖かさはおさまり、最高気温は平年並みの所が多いでしょう。花粉の飛散量はやや抑えられそうです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士