1月の札幌の月降雪量は、182センチに達しました。1月の降雪量が180センチを超えたのは、2008年以来14年ぶりのことです。なお、札幌の1月の降雪量の平年は137センチで、平年を大きく上回ったことになります。
また、今日(1日)午後3時の札幌の積雪は91センチで、平年の約1・4倍の量となっています。

●札幌で記録的な雪。理由は?

写真は、身長167cmの私を軽々超える、札幌の雪山の様子。こんな高い雪山が、市内の至る所にあります。「今シーズンの札幌は雪が多くて、除雪や排雪が間に合っていない」というニュースが取り上げられたことも多くありましたが、なぜ、札幌でこんなに雪の量が増えたのでしょうか。ポイントは風向きです。
1月の北海道は、冬型の気圧配置で北よりの風になる日が多くなりました。一般に、札幌中心部の雪は西よりの風だと札幌手稲山に雪雲がブロックされるため少なく、北よりの風だと多くなる傾向にあります。さらに、日本海で風がぶつかって活発な雪雲ができ、それが石狩湾周辺に流れ込んだ日もあったため、結果として札幌周辺で雪が多くなりました。
一般に西よりの風だと雪が多いといわれている旭川の雪の量は、今日(1日)午後3時の旭川の積雪は52センチで、平年の約8割程度にとどまっています。

●今後の雪は?

この先一週間の北海道は、冬型の気圧配置となる日が多く、日本海側では雪の降りやすい天気が続きそうです。
特に週末は上空の寒気の影響で、雪の量が局地的に多くなるかもしれません。北よりの風になるため、札幌周辺でも再び雪の量が増える恐れがあります。最新の天気予報や気象情報に注意してください。
また、最新の長期予報によると、2月上旬にかけては冬型の気圧配置や上空の寒気の影響で、日本海側では雪の降る日が多くなりそうです。しかし、2月中旬以降は冬型の気圧配置が平年より弱まり、日本海側の雪も平年より弱まってくる可能性があります。
気温も平年並みに戻り、プラスの気温となる日も増えてくるため、雪解けが進む日もありそうです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士