今年の紅葉の見ごろは、全国的に平年並みか遅めの予想です。日本気象協会がきょう(3日)発表した2019年第1回「紅葉見ごろ予想」です。お出かけの参考になさってください。



●全国各地の紅葉見ごろ予想


紅葉の見ごろは、秋(9~11月)の気温が低いと早まり、高いと遅れます。全国的に気温が11月にかけて平年より高く、朝晩の冷え込みが強まる時期も遅れると予想され、今年の観光名所の紅葉見ごろ時期は、全国的に平年並みか遅いでしょう。


●北日本(北海道・東北)


紅葉の見ごろは、平年並みか遅いでしょう。今後の気温は、平年より高いものの朝晩は冷え込む日が多くなりますので、色づきが進みそうです。

各地の紅葉の見ごろ時期は、北海道道北の大雪山周辺や宮城県・秋田県・岩手県にまたがる栗駒山などでまもなく見ごろを迎え、北海道の定山渓は10月前半、大沼公園、青森県の奥入瀬渓流などで10月後半に見ごろを迎えるでしょう。秋田県の角館武家屋敷や宮城県の松島などで11月前半に見ごろを迎える見込みです。


●東日本(関東甲信・北陸・東海)


紅葉の見ごろは、平年並みか遅い所が多いでしょう。今後は、日中は暖かい日もありますが、内陸部を中心に朝晩は冷え込む日が増えてきますので、色づきが徐々に進みそうです。

各地の紅葉の見ごろ予想は、栃木県の那須高原や群馬県・新潟県の県境にある谷川岳や、長野県の乗鞍高原、岐阜県の新穂高温泉などで10月中に見ごろを迎える見込みです。富山県の黒部峡谷、群馬県の伊香保温泉などで11月前半、静岡県の寸又峡、石川県の兼六園などでは11月後半に見ごろを迎えるでしょう。


●西日本(近畿・中国・四国・九州)


紅葉の見ごろは、平年並みか遅い所が多いでしょう。今後は、内陸部や山沿いで朝晩は冷え込む日が増えていきますので、色づきが次第に進みそうです。

各地の紅葉の見ごろ時期は、兵庫県の六甲高山植物園や徳島県の剣山などで10月後半、京都府の嵐山、滋賀県の奥比叡・延暦寺などでは11月後半に見ごろを迎えると予想しています。



なお、日本気象協会の天気予報専門メディア「tenki.jp(てんきじぇーぴー)」では全国の紅葉名所774地点の紅葉情報の提供しています。774地点のうちカエデ・モミジ類の紅葉名所687地点については色づき状況の実況に加えて「紅葉見ごろ予想」を提供します。なお、残りのイチョウ、ダケカンバ、ブナ、ケヤキなどカエデ・モミジ類以外に色づく樹木が存在している87地点は実況のみを提供します。


情報提供元: tenki.jp日直予報士