北海道では先週末から南からの湿った空気が入りやすい状態が続いており、太平洋側を中心に日差しが少なくなっています。

特に釧路地方の標茶と鶴居では、先週13日土曜日から日照時間0.0時間の状態が続いており、一週間以上全くと言っていいほど日差しが出ていません。



●全国でも道内の2地点のみ


ここ最近の北海道付近は、オホーツク海や千島方面に中心を持つ高気圧からの湿った空気が入りやすい状態が続きました。

そのため、道東を中心に雲や霧のかかる日が多く、各地で日照時間は少なくなりました。特に釧路地方の標茶と鶴居では、13日土曜日から今日まで日照時間は0.0時間でした。

この一週間の日照時間が0.0時間となったのは、全国のアメダスの中でも、標茶と鶴居の2地点のみでした。

(ちなみに、日照時間は0.1時間(6分)単位で表します。そのため、1、2分というわずかな日照があっても0.0時間となります。標茶では今日の昼過ぎ、鶴居は17日昼前に1分だけ日照を観測しています)


●7月の道東は雲と霧の季節


この時期の道東は、高気圧の縁を回って湿った空気が流れ込みやすくなります。

例えば釧路では7月の平年の霧日数は17.0日と一年で最も多く、2日に1回以上のペースで霧が観測されます。低い雲が日中でもなかなか取れない日が多く、月の日照時間も1年で最も少なくなるのが7月なのです。


●明日も道東は曇り空


明日(21日)の北海道付近には、次第に千島方面から高気圧が張り出しますが、南から東よりの風で、海からの湿った空気が入る見込みです。

そのため、全般に天気の大きな崩れはなく、晴れ間も出ますが、道東では引き続き雲の広がる所が多くなりそうです。明日も標茶や鶴居では日差しが出ないかもしれません。

また、全道各地で北海道としては湿度が高めの状態も続くため、蒸し暑くなる所が多い見込みです。体調や食品の管理に注意が必要です。


情報提供元: tenki.jp日直予報士