南シナ海には、熱帯低気圧の雲がまとまっています。このあと台風に発達して、沖縄県の先島諸島へ接近する見込みです。過去には、同じような所で発生して、本州を直撃した台風もあります。



●台風発生へ


10日〜11日にかけて、台風5号が日本付近に接近したばかりですが、早くも次の台風の「たまご」が発生しました。南シナ海では、熱帯低気圧の雲がまとまりつつあります。この熱帯低気圧は、この後台風に発達して、沖縄県の先島諸島に接近する見込みです。


●今回の台風のポイント


今回の台風発生のポイントは、台風の「発生位置」と「進路」です。台風のたまごは、14日9時現在、南シナ海にあって、沖縄県の先島諸島のすぐ近くで台風に発達する予想です。台風に発達したあと東よりに進んで、すぐに先島諸島に近づくため、油断ができません。今後の情報に注意するとともに、台風への備えは早めに行って下さい。


●同じような所で発生 本州を直撃した台風も


過去の台風を調べますと、2004年台風4号は、今回と同じような台湾の南西海上で発生しました。発生したのは6月6日で、時期も今回と同じように、ちょうど梅雨時でした。(2004年は6月6日ごろに関東甲信地方が梅雨入りしています。)2004年台風4号は、沖縄付近を北東へ進み、室戸市へ上陸したあと、本州を直撃しました。今回も、台風の動きに注意が必要です。


●今年の6月 台風が多い?


2018年6月は、これまで2つの台風が発生しました。平年6月の台風発生数は1.7なので、すでに平年を上回っています。今回の台風の「たまご」が6月中に台風に発達すれば、6月に3つの台風が発生することになり、6月に3つ以上の台風が発生すれば、2013年6月の4つ以来、5年ぶりの多さです。過去を振り返りますと、6月に最も多く台風が発生したのは、上の例で示した2004年の5つという記録もあります。梅雨時の台風は、梅雨前線の活動を活発にさせて、大雨をもたらすこともありますので、十分お気を付け下さい。


情報提供元: tenki.jp日直予報士