前回王者のフランスだけがワールドカップ(W杯)連覇に挑戦する権利を持つ。デシャン監督が引き続き指揮を執り、史上3チーム目の快挙を目指す。 初めて成し遂げたのは、W杯の草創期だった1930年代のイタリアで、ペレやガリンシャがいたブラジルも62年チリ大会で達成した。それから60年の間に出場チーム数は2倍に膨れ上がっており、連覇へのハードルはずっと高くなったと言える。 優勝チームには、次の大会で3回続けて決勝トーナメント進出を逃しているというジンクスもある。2006年ドイツ大会を制したイタリアに始まり、1次リーグE組で日本と当たるスペイン、ドイツも失意に沈んできた。 フランスも苦い経験を味わった。デシャン氏が選手として出た1998年大会で地元優勝を果たしたが、2002年日韓大会は1次リーグ敗退。大黒柱のジダンがけがを抱えていたことも響き、チームは1点も奪えずに大会を終えた。3度目の優勝への道のりは、負の記憶との戦いでもある。 (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕W杯ロシア大会で2度目の制覇を果たしたフランス=2018年7月15日、モスクワ(AFP時事)