低迷する神戸に明るい兆しが見えてきた。吉田監督の就任後、リーグ戦は3連勝の後に1引き分けを挟んで2連敗。波に乗り切れないでいたが、弾みになる1勝を手にした。  主役は今季ここまで2得点だった汰木。前半28分は相手のミスからボールを奪い、低く抑えた左足のシュートで先制ゴール。同ロスタイムにはFKのこぼれ球をペナルティーエリア外から右足で蹴り込む。相手に当たって方向が変わり、2点目。「最近はシュートが打てていなかった。無理やりにでも打とうと考えていた」。積極性が最高の形で実った。  けがの影響で途中出場が続いた大迫が前節に続いて先発し、後半33分までプレー。相手DFを背にしながら好機を演出する場面が目立った。指揮官も「120%くらいの力が出ている」とうなずく。  故障離脱していた武藤も途中出場で約1カ月ぶりに復帰。大迫は「けが人も戻ってきた。チームとして泥臭くやることで順位も上がってくる」。手応えを得た様子だった。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕汰木康也選手
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 低迷の神戸、明るい兆し=積極性実った汰木―Jリーグ