2022年6月21日、東京 – 東京証券取引所上場の電気自動車(以下、EV車)開発会社であるクオンタムソリューションズ株式会社(東証スタンダード市場、以下「クオンタム」)は、カーボンニュートラル社会への移行に必要となるモビリティソリューションの提供に注力していくため、中国の奇点汽車(Singulato Motors、上海)と、電気自動車の開発ならびに生産のパートナーシップを締結したことを発表しました。

デューデリジェンスの実施とクオンタムの取締役会の承認を条件とする本パートナーシップ契約の締結により、クオンタムは奇点汽車の代表的なスマートカー・ネットワークシステムを含む、SUV及び小型車のEV車プラットフォーム技術の活用することが可能になります。世界最大のEV車市場である中国へのアクセスも可能になります。

クオンタムの海外プラットフォームを統括する最高責任者であるサイモン・チャン氏は、「奇点汽車とのパートナーシップは、当社の研究開発(R&D)を強化すると共に、成長を続けるEV車市場で日中間の事業協力の可能性を拡大させる重要な布石となります」と述べています。

奇点汽車とのパートナーシップ契約締結は、低価格帯EV車の需要の拡大に貢献していくというクオンタムの目標を達成するために必要な、最先端の技術を備えたEV車生産のグローバル・ネットワークを構築する上で新たなステップになります。

クオンタムは、4月から世界最小クラスの4人乗りEVモデル「FOMM ONE」の生産をタイで合弁会社のパートナーである株式会社FOMMに委託しています。また、製造コストを抑制し収益性を高めることを目的に、中国OEM生産へのシフトをおこなうために奇点汽車とのパートナーシップ契約を締結しました。

チャン氏は、「奇点汽車とクオンタムは、日本の車づくりのDNAを有する数少ないEV車専業企業となります」と述べています。

今年1月、クオンタムは同社の合弁会社のパートナーである株式会社FOMMから、同社の「FOMM ONE」の生産・販売権を取得しました。「FOMM ONE」は、日本のアラコ株式会社(現 トヨタ車体株式会社)でEV車の開発に携わっていた技術者が発明した特許技術を活用したモデルです。

奇点汽車は、中国人と日本人の技術者が多数在籍しています。同社の小型EV車「iC3」は、日本の大手自動車メーカーからライセンシングされたプラットフォーム技術を活用しています。奇点汽車は、EV車の開発・製造だけでなく、自動運転支援機能や人工知能を搭載した走行システム、ネットワーク型EV車のためのビッグデータ解析など、次世代自動車に必要な技術も開発を続けています。また、同社の株主の1社は、日本を代表する大手商社です。

今年3月には、クオンタムの100%子会社であるQuantum Automotive Ltd.と、中国のEVメーカーである江蘇公爵新能源自動車有限公司(以下、「江蘇デューク社」)が、江蘇デューク社の技術の活用とアジア・中南米向けのEV車生産に関する契約を締結しています。これはクオンタムの中国EV車業界での企業連携一施策です。

 
クオンタムソリューションズ株式会社(2338.T)について
クオンタムソリューションズ株式会社(東証スタンダード市場、コード2338)は、本社を東京都千代田区に有し、資本金2,658百万円、主にコンテンツ開発および配信ソフトウェア受託開発を行う企業です。

 
株式会社FOMMについて
株式会社FOMMは、神奈川県に本社を置き、スズキ株式会社やアラコ株式会社での経験を経たベテランエンジニアである鶴巻日出夫氏によって2013年に設立。革新的な設計技術によりモビリティの企画開発を行うR&D型の電気自動車メーカーです。

 

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 クオンタムソリューションズ、中国の奇点汽車と電気自動車の開発ならびに生産の パートナーシップを締結