第1弾は「名刺用凸面点字器」で環境負荷軽減と社会のDE&Iの実現に貢献

2022年3月29日
株式会社 電 通

 株式会社電通(本社:東京都港区、取締役社長執行役員:榑谷 典洋、以下「当社」)は、電通グループ横断でサステナビリティに関するプロジェクトを推進する「サステナビリティ推進オフィス」および「電通Team SDGs」の主導のもと、国内電通グループ4社および株式会社パンテック(本社:滋賀県大津市、代表取締役:黒木 正明)と共同で、使用しなくなったプラスチック製品のアップサイクル※1を推進することでさまざまな社会課題に対応する「で、おわらせないPROJECT」(以下、当プロジェクト)を始動しました。また、当プロジェクトの第1弾として「名刺用凸面点字器 ten・ten(テンテン)」を開発し、プラスチック製品のリサイクルによる環境負荷軽減への取り組みとともに点字でのコミュニケーションを促進することで当社および社会のDE&I※2実現に貢献していきます。

 当プロジェクトは、企業が自社で取り組める活動として、オフィス等で使用しなくなったプラスチック製品を再資源化し、創造的再利用を目指す社会課題対応型のアップサイクルプログラムです。

 その第1弾が、名刺に点字を施すことができる「名刺用凸面点字器 ten・ten(テンテン)」です。デジタル化が進展してもなお、有効なビジネスコミュニケーションツールとして活用されている名刺に、点字が施され、それが浸透することで、社会全体のDE&Iの意識の啓発・推進につながると考えています。当社を含む国内電通グループ各社ではすでに点字付き名刺を一部導入しており、社内外から好意的な反応を得ています。また、これを活用した点字講習会等の実施により、当社内および国内電通グループ各社の従業員への点字名刺作成の浸透を進めています。

 当社は、「Integrated Growth Partner(インテグレーテッド・グロース・パートナー)、以下IGP」※3への進化に向けて、事業変革を推進しています。その中で、社会の持続的成長に向けたサステナビリティ分野の取り組みも一層強化しており、その一環として当プロジェクトを位置付けています。

<「名刺用凸面点字器 ten・ten(テンテン)」概要>
名刺に特化した凸面点字器により、従来の点字器に比べ、簡易に名刺に点字を打つことができます。防災備蓄品の入れ替え期限を迎えた防災用ヘルメットからは凸面点字器と点筆を、使用しなくなったクリアファイルからは専用のケースをそれぞれ製作します。クリアファイルの回収は、株式会社電通グループの特例子会社「株式会社電通そらり」が担当しました。使わなくなったプラスチック製品は、粉砕、混錬され、再生材のペレットとして名刺用点字器、点筆とケースの原料になります。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203289208-O4-bSxugp4E

 今後も、当社ならではのクリエイティビティや多様性を生かし、さまざまな専門的な知見を持つステークホルダーと共創することで、使用しなくなったプラスチック製品を起点に社会課題の解決を図るアップサイクルの輪を社内外へ広げていきます。IGPへの進化を目指している当社は、2022年4月1日に施行される「プラスチック資源循環促進法」に併せて、当プロジェクトにおける開発対象の製品・サービスを点字器以外にも拡大しました。この製品もB2B2S※4を体現するソリューションとして顧客企業・団体等へ提供してまいります。

<アップサイクルプログラム「で、おわらせないPROJECT」概要>
URL:https://deowarasenai.jp

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203289208-O5-8gwpFAhc

プラスチックリサイクルパートナー:
株式会社パンテック URL:https://www.pantechco.jp/

点字の監修:
特定非営利活動法人日本点字普及協会 URL:http://tenjifukyu.jp/

点字器開発の協力:
有限会社読書工房  URL:https://www.d-kobo.jp/

電通グループ内の参加企業(順不同):
・株式会社電通 URL:https://www.dentsu.co.jp/
・株式会社電通コーポレートワン URL:https://www.dc1.dentsu.co.jp/jp/
・株式会社電通そらり URL:https://www.dentsu-sol.co.jp/
・株式会社電通テック URL:https://www.dentsutec.co.jp/
・電通ジャパンネットワーク URL:https://www.japan.dentsu.com/jp/

※1:単なる素材としての再利用だけでなく元の製品よりも価値の高いものを生み出すことを目的とする取り組み。
※2:「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン」の略。社会における人々の多様性(ダイバーシティ)、公平性(エクイティ)、包摂性(インクルージョン)に関する課題と、それを高める対策のことを指す。
※3:顧客企業と社会の持続的成長に貢献するパートナー。詳細は以下サイトをご参照ください。
URL:https://www.japan.dentsu.com/jp/
※4:電通グループが掲げる経営方針。「B-to-B」のさらにその先にあるS(ソサイエティ)と向き合う、「B-to-B-to-S (Business to Business to Society) 」企業グループへ進化し、顧客企業との仕事を通じて、社会課題を共に解決することで、社会全体に中長期的に価値を生み出していく。

 
以上

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 電通、プラスチック製品のアップサイクルを推進し、社会課題に対応する「で、おわらせないPROJECT」を始動