2021年5月25日

一般社団法人全国清涼飲料連合会

日経SDGsフォーラム特別シンポジウムに共催
~「資源としてのPETボトル」を生かす~
循環型社会への取り組みを紹介 
オンラインで2,000名以上*が視聴

 一般社団法人全国清涼飲料連合会(東京都千代田区、会長:米女太一、以下:全清飲)は5月10日、日経SDGsフォーラム特別シンポジウム「『資源としてのPETボトル』を生かす 循環型社会への取り組み」(主催:日本経済新聞社・日経BP社)を共催しました。当日はオンライン配信で、基調講演2講演のほか、自治体・企業による3講演、パネルディスカッションが行われ、業界内外から2,192名*の方に参加いただきました。協賛はPETボトルリサイクル推進協議会、日本自動販売協会、清涼飲料自販機協議会、日本自動販売システム機械工業会、フジシールインターナショナル、アートファクトリー玄。
*1UD(ユニークデバイス数)を1名と数えた場合
 清涼飲料業界は、脱炭素社会に向けた取り組みが加速する中、使用済みPETボトルを新しいPETボトルに再生する「水平リサイクル」を推進し、地下資源利用を抑制することで、CO2排出削減に取り組んでいます。今回、この取り組みを多くの方々にご理解いただくことを目指し、特別シンポジウムを開催いたしました。当日は、「資源としてPETボトル」を生かす循環型社会への取り組みをテーマに、自治体、行政、ラベルメーカー、リサイクルボックスメーカーを代表する企業など、ペットボトルを取り巻く包括的な取り組みや事例が紹介されました。
 この特別シンポジウムの模様は、アーカイブで配信しております。
専用URL:https://channel.nikkei.co.jp/e/pet


【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/202105245295-O1-2t8R5Yaa
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〈基調講演〉
 ご来賓の挨拶で笹川博義環境副大臣(代読)は、「清涼飲料業界は、今年の4月には2030年までに『ボトルtoボトル比率50%』を宣言され、大変意欲的な取り組みであり、国として積極的に支援していきます。ペットボトルはプラスチックの主要製品のひとつでありますが、環境省ではプラスチックの資源循環にかかわる法律案を国会に提出しており、この新法が可決されたあかつきには、飲料業界の皆様にはぜひご活用いただきたい」と話されました。
 基調講演第1部では、米女太一全国清涼飲料連合会会長が、ペットボトル資源循環の現状と「ボトルtoボトル」推進時の課題を解説。「ペットボトルの回収率ならびにリサイクル率は、日本独自のスタイルの確立により、世界でもトップレベル。資源循環のためには、水平リサイクルが重要ですが、いくつかの課題もあります」と説明しました。
第2部では、河野敦夫全国清涼飲料連合会専務が、具体的な飲料業界の取り組みとして、4月19日に発表しました「2030年ボトルtoボトル比率50%宣言」※の内容や「ボトルtoボトル東京プロジェクト」を紹介し、「異物のないきれいなペットボトルの回収が地上資源の最大活用の鍵。全国へ『ボトルtoボトル』の輪を広げていきたい」と今後に向けた意気込みを語りました。
 ※ 「ボトルtoボトル」はペットボトルをリサイクルして再びペットボトルとして使用する理想的な循環型リサイクルシステムで、何度も繰り返しペットボトルを資源循環できます。この「ボトルtoボトル」比率の比率を、現状の12.5%から50%に引き上げることを宣言しました。。

〈自治体講演〉
 自治体講演では、東京都環境局資源循環推進部の古澤康夫専門課長が、 「プラスチックの持続可能な利用と水平リサイクル」と題し講演。「持続可能な消費・生産は先進国の責任。プラスチックはカーボン・クローズドサイクルで回すため水平リサイクルが非常に重要。ペットボトルはその先導的な存在で、ほかのプラスチックの水平リサイクルを実践する際の課題もみえてきます」と話しました。

〈企業講演〉
 企業講演では、ペットボトルなどのラベルを製造するフジシールインターナショナルの岡崎成子取締役代表執行役社長CEO、リサイクルボックスを開発・展開しているアートファクトリー玄の杉村総一郎代表取締役が、それぞれ環境に配慮した設計の製品が生まれた背景や現在の取り組みを紹介。
 フジシールインターナショナル社は、世界で初めてラベルのミシン目を開発、PET再生材を使用したラベルや薄肉ラベルなど技術革新を続けています。アートファクトリー玄社は、公共向けゴミ箱を企画・開発から販売を行う企業で、自販機横のリサイクルボックスも手掛けています。杉村代表取締役は、「リサイクルボックス自体の課題に取り組み、新形状のリサイクルボックスとして、投入口が下向きのリサイクルボックスをデザイン・設計しました。2020年度の実証実験では、異物混入抑制や投入抑制の効果が見られました。リサイクルの入口を通じて、新しい未来を描いていきたいです」と抱負を語りました。

〈パネルディスカッション〉
 パネルディスカッションでは、「PETボトルの有効利用100%実現に向けて」と題し、森 幸子農林水産省 食料産業局バイオマス循環資源課 食品産業環境対策室長、井関勇一郎環境省 環境再生・資源循環局 総務課 リサイクル推進室係長、中西真奈美氏東京都オリンピック・パラリンピック準備局 大会施設部輸送課課長代理らが登壇し、資源としてのPETボトルについて、様々な議論が語られました。「日本でのペットボトルのリサイクル率が高い理由」について、森室長は「三位一体の役割分担ができている点」、井関係長は「自主設計ガイドライン、回収ポイントが設置されていること、また日本の国民性」と回答されました。また、「PETボトルのリサイクルの価値について」では、脱炭素の観点からも有効と考えられている点に加え、中西課長代理は「ボトルtoボトルの取り組みは業界にかかわるすべての皆様と行政が一緒になって取り組み、消費者一人一人の協力を得ていくことが重要」と話しました。

【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/202105245295-O4-ZaVQ14s1

〈開催概要〉
▼イベント名:日経SDGsフォーラム 特別シンポジウム「資源としてのPETボトル」を生かす循環型社会への取り組み
▼実施日時:2021年5月10日(月)13:00〜16:40
▼実施会場:オンライン配信
▼専用サイトURL https://channel.nikkei.co.jp/e/pet
▼主催:日本経済新聞社 日経BP、共催:全国清涼飲料連合会、メディアパートナー:FINANCIAL TIMES
協賛:PETボトルリサイクル推進協議会、日本自動販売協会、清涼飲料自販機協議会、日本自動販売システム
機械工業会、フジシールインターナショナル、アートファクトリー玄、特別協力:三菱地所
▼実施内容:
来賓挨拶:笹川博義環境副大臣(代読)
①基調講演
・米女太一(全国清涼飲料連合会会長)
「社会を明るく未来へつなげる、清涼飲料水ペットボトルの資源循環」
②基調講演
・河野敦夫(全国飲料連合会専務)
「進化するペットボトルのリサイクルサーキュラー&エコロジカル・エコノミー 世界トップランナーへ」
③自治体講演
・古澤康夫(東京都環境局資源循環推進部専門課長)
    「プラスチックの持続可能な利用と水平リサイクル」
④企業講演
・岡崎成子(フジシールインターナショナル取締役代表執行役社長CEO)
「変化とともに変化する~フジシールグループ 環境への取り組み~」
⑤企業講演
・杉村総一郎(アートファクトリー玄代表取締役)
  「リサイクルボックスの入口が変える 人の意識とペットボトルの未来」
⑥パネルディスカッション
「PETボトルの有効利用100%実現に向けて」
・森 幸子氏(農林水産省 食料産業局バイオマス循環資源課 食品産業環境対策室長)
・井関勇一郎氏(環境省 環境再生・資源循環局 総務課 リサイクル推進室 係長)
・中西真奈美氏(東京都 オリンピック・パラリンピック準備局 大会施設部輸送課 課長代理(TDM担当)
・城川雅行氏(フジシールインターナショナル 取締役 代表執行役COO)
・山中恵里氏(全国清涼飲料連合会 企画部)

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 日経SDGsフォーラム特別シンポジウムに共催