一昔前に某アパレルブランドのキャッチコピーを使った写真加工アプリが、若い子たちの間で爆発的に流行ったことは記憶に新しい。
何を隠そう、筆者もハマッたうちの1人であったからだ。

”あした、何着ていきていく?”
このキャッチコピーは、人気女優の方がブランドのCMを務める中でも多用されており、今やブランドロゴの一部となっているといっても過言ではない。
言葉自体は、本当に普通の一言なのになぜか不思議な魅力があるように感じられる。
ただ単純に「生きていく」という生命活動のみでいうと、着る服の重要度はそれほど高くないはずなのに。
それでも、この一文を見るとなんだか本当に大切なことを問いかけられているような気持ちになるのだから不思議だ。
(余談ではあるが、上記の加工アプリ、どんなものを撮っても広告のポスターに使えそうなものになるのだ。遊んでみると最強に楽しいので気になる人は是非ググって検索してみてほしい)

とはいうものの・・・
現代を生きる女子たちにとって「明日着る服」というのはヒジョーに大事な、むしろ死活問題並みの案件なのである。
筆者も、なんど明日着る服、いや今日着る服に悩まされたことか・・・。

一度「これにする!」と決めたにもかかわらず、家を出る段階になって「やっぱりあっちの方が・・・」と最初からやり直し。

ショップに行けば、何時間も同じフロアをぐるぐる。

なんてことも同じ女子であるアナタならわかるハズ。(男子のアナタは参考にしよう!)
もちろん筆者は、かなり優柔不断の気があるので、上記のことは日常生活の中でザラにある。


そう、女子って基本的にめんどくさい生き物なのだ—————

そんな女子たちにこそ本書を捧げたい。
写真を使ったフッション誌や着回しコーデの本はいっぱいあるけど、実はオシャレなイラストでの私服日記もなかなかに実用的だ。

だって、ここに載ってるコーデ全部、実際に著者(インスタで人気のイラストレーター、ニシイズミユカさん。デザイナー経験もあり、ご本人はとってもきれいな人。もちろんファッションや髪形、爪に至るまですべてがおしゃれだ)
の方が着ている服、買った小物、街角でオシャレだと思った人の記録なのだ。
その上、どこで買ったのかブランド名も記載されているのだからホントに親切。

ちなみに先日、筆者の所属部署内の女子(+α)ズにおいて本書の中で「1番好きなコーデは?」選抜大会(?)が行われ、それはもう大変な盛り上がりようであった。
おもしろいことに、不思議と各々選ぶコーデがバラバラであったり、(ぜったい被ると思ったのに!)
だんだんと参加する人数が増えていき、誰がどれを選んだかわからなくなるので付箋を貼っていったら、膨大な数で埋め尽くされてしまい、まるで「受験生の参考書」のような状態になったり・・・。(ほんとに付箋だらけ!)
しまいには、1つに絞りきれない人が出てきて、それなら私も~というように結局平均1人第3位まで選ぶという(笑)

正直、ファッションコーデにここまで盛り上がれるとは・・・自分でも驚きである。
まあ、「明日着る服」にも逐一悩むのだから、どのコーデが1番かなんてなかなか決められないといえば、確かに納得するかもしれない。

今日の髪型、週末のランチ、明日着る服・・・今日も今日とて悩みは尽きない。
やっぱり女子ってメンドクサイ!
でもめんどくさい女子だからこそ、心から楽しめることがある。

さて、
あした、なに着ていきていこう?—————————

(実業之日本社 販売マーケティング本部 王 佳那)

『TOKYO GIRL’S FASHION DIARY』 ニシイズミユカ 著 1300円+税 実業之日本社




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情報提供元: FISCO
記事名:「 あした、なに着ていきていく?【Book】