中国系の海外仮想通貨取引所OKExが、16日未明に予定されるビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォーク(機能向上のための仕様変更)に備えて、ビットコインキャッシュ先物の取引を前倒しで清算すると午後5時半頃に発表した。この発表を受けてビットコインキャッシュをはじめとする仮想通貨全般が一時売られる展開となった。

ビットコインキャッシュのハードフォークが16日午前2時頃(日本時間)に迫る中で、ネットワークの仕様を巡って対立しているふたつのビットコインキャッシュのクライアント・ソフトウェア、ビットコインABCとビットコインSVによるマイニング(仮想通貨の新規発行や取引承認に必要となる計算作業)のシェア競争が激化している。

足元、ハッシュパワー(マイニングの作業量)はビットコインSV側のシェアが7割程とビットコインABCよりも多い状態ではあるが(コインダンスより)、ビットコインキャッシュ誕生当初からメインクライアントとして機能してきたビットコインABCに対して、新興勢力といえるビットコインSVの支持者側が実際に運営にどれだけ乗り出すつもりであるかどうかはまだ不透明だ。

仮想通貨取引所ポロ二エックスでハードフォーク前から開始されているABC側とSV側の取引価格は、午後3時半時点ではBitcoin ABC/BTCが0.058ビットコイン、BitcoinSV/BTCが0.025ビットコインとビットコインABCであったが、午後7時時点ではBitcoin ABC/BTC=0.04ビットコイン、BitcoinSV/BTC=0.036ビットコインと価格差が大幅に縮まってきている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ビットコインキャッシュ、16日のハードフォーク目前【フィスコ・アルトコインニュース】