「アカウント登録が不要」な取引所として知られ、匿名性の高いサービスを提供してきたスイスの仮想通貨取引所シェイプシフトが、年内に会員制プログラムを導入し、将来的にアカウント登録を義務化する予定であることを発表した。

4日付の同社ブログによると、会員制プログラムはロイヤリティープログラムという位置付けで導入され、登録者には取引レートの割引、取引量に応じた報酬、取引上限額の引き上げ、新たなコインへの早期のアクセスなどのメリットを享受できるという。

会員制に踏み切った理由としては、三点挙げられた。第一には、顧客から取引履歴データやメールサービスといったアカウントに紐づくサービスを求める声が多く上がっていたこと。第二には、あらゆるものをトークン化することにより金銭的価値と流動性をもたらす「トークンナイゼーション」の自社事業への適応に対する関心。第三に、不透明な規制環境を鑑みて対応を決めたようだ。

最高経営責任者(CEO)のエリック・ボールヒーズ氏は、アカウント登録を将来的に義務化することに関して、「最悪の事態」と語り苦渋の決断をしたことを示している。同氏は思想や言論と同様に金融にも、プライバシーが認められるべきだと主張した。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 仮想通貨取引所シェイプシフト、プライバシー重視のビジネスモデルを変更へ【フィスコ・ビットコインニュース】