スイス証券取引所はデジタルトレーディングや仮想資産のカストディやセトルメントに参入する計画を発表した。主要な欧州の取引所の中で初めて、デジタルトークンや証券に門戸を開放する。

SIX グループが運営するスイス取引所は声明の中で、デジタル資産で「エンドツーエンド」の取引所を立ち上げると発表。潜在的にいずれ、ビットコインのような仮想通貨の取引につながる可能性もあると期待されている。

最高経営責任者(CEO)のDijsselhof氏は、「スイス証券取引所は主流な市場を形成しており、投資家はその安全性を信頼し、仮想資産を取引できる」と断言。「取引所、クリアリングハウス、カストディアンにとり、新しい時代の幕開けだ」とした。エコノミストや金融関係者が避難をし、規制当局が警鐘を鳴らす中、欧州の取引所の中でも仮想資産に関して、最も強気の声明となった。

CEOはまた、「デジタルは今後も存続し、我々の産業の将来を特徴づける。金融産業には今、伝統的な金融サービスと、デジタル社会の橋渡しが必要だ」と訴えた。

DLTをベースにしたスイス証券取引所のデジタル取引所ではトークンの作成も可能になる。2019年前半にも、サービスを開始。取引所の広報担当者によると、当初はビットコインなどの仮想通貨の取引にプラットフォームは対応しないとしながらも、規制が明らかになった場合、その可能性も否定しなかった。課題は、安全保障、安定、透明度、報告義務の確保。欠如すると信頼にかかわるとした。

6日のビットコイン市場はこの報道も買い材料となった。米国東部時間午後3時時点、Cboeビットコイン先物(7月限)は前営業日比85ドル高の6575ドルで推移。CMEビットコイン先物(7月限)は前営業日比60ドル高の6565ドルで推移した。



<KY>

情報提供元: FISCO
記事名:「 BTC上昇、主要スイス証券取引所が仮想通貨取引所を立ち上げ【フィスコ・ビットコインニュース】