世界4,200以上のウェブサイトに11日、仮想通貨モネロを採掘するマルウェアが仕組まれたことをテクノロジー関連の英情報サイト、ザ・レジスターが報じた。英セキュリティー専門家のスコット・ヘルメ氏が発見したという。

採掘に悪用されたサイトは共通して米テクストヘルプが提供する「Browsealoud(ブラウズアラウド)」というソフトウェアを使用していたという。視覚障害者向けに画面を読み上げる有名なソフトウェアであり、公共機関で多く導入されていた。被害にあったウェブサイトには、米国や英国の政府機関のウェブサイトも含まれる。

マルウェアが埋め込まれたウェブサイトにアクセスしたコンピュータがモネロを自動採掘し、ハッカーが報酬を受け取る仕組みとなっていた。テクストヘルプは調査を進めており、ブラウズアラウドの使用を一時的に停止している。

仮想通貨の採掘には膨大な電力とコンピュータの処理能力が必要となることから、仮想通貨市場の拡大に伴い、第三者のコンピュータに仮想通貨を不正に採掘するマルウェアを仕込むサイバー攻撃の被害が拡がっている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 米英政府機関ウェブサイト、仮想通貨採掘マルウェア仕組まれる【フィスコ・ビットコインニュース】