週明け8日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比36.11ポイント(1.03%)高の3532.45ポイントと4日ぶりに反発した(上海A株指数は1.03%高の3702.89ポイント)。


商品市況高が追い風。この日の上海商品取引所では、アルミや銅、鉄筋など主要商品先物がそろって大幅続伸している。これらの関連銘柄が物色され、相場を押し上げた。また、上海総合指数は先週末に3日続落したことで、買戻しも入りやすい。春節(旧正月)の大型連休を前にした模様眺めスタンスなどで朝方はもみ合ったものの、指数は徐々に上げ幅を広げている。春節では、本土市場が11日から17日まで休場だ(香港は11日に半日立ち会い、12〜15日が休場)。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、非鉄や鉄鋼、セメントなど素材関連が高い。山東南山アルミ業(600219/SH)が6.4%、江西銅業(600362/SH)が6.1%、洛陽モリブデン(603993/SH)が5.9%、華新水泥(600801/SH)が3.4%、宝山鋼鉄(600019/SH)が2.6%ずつ上昇した。


小売や家電、酒造、アパレル、自動車など消費関連もしっかり。中国旅遊集団中免(601888/SH)が3.2%高、海爾智家(600690/SH)が2.9%高、貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.4%高、海瀾之家(600398/SH)が6.7%高、長城汽車(601633/SH)が5.6%高で引けた(中国旅遊集団中免と貴州マオタイは上場来高値を更新)。ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車に関しては、1月の自動車販売をが前年同月比で7割増加し、9カ月連続でプラス成長したことが好感されている。また、同社が近く、車載半導体市場に新規参入するもよう——と報じられたことも刺激材料だ。そのほかハイテク株、運輸株、インフラ関連株、医薬品株、証券株なども買われた。


半面、保険株はさえない。中国人寿保険(601628/SH)が4.1%安、中国平安保険(601318/SH)が1.4%安で取引を終えた。不動産株の一角も売られている。


一方、外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が2.83ポイント(1.20%)高の239.73ポイント、深センB株指数が10.28ポイント(0.96%)高の1082.79ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 5日の中国本土市場概況:上海総合1.0%高で4日ぶり反発、素材と消費関連に買い