30日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比14.86ポイント(0.50%)安の2939.32ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、15.57ポイント(0.50%)安の3079.45ポイントで取引を終えている。

米中通商交渉に対する楽観がやや後退する流れ。米メディアは29日、「チリ・サンティアゴで11月16~17日に開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)を舞台とした『第1段階』合意文書の署名は間に合わない可能性がある」と関係者の話として報じた。主要企業の決算報告が進むなか、強弱まちまちの業績で売り買いが交錯。指数は下げ渋る場面がみられたものの、終盤に入り売りの勢いが増した。

業種別では、不動産が安い。金地集団(600383/SH)が5.0%下落した。同社が発表した7~9月期決算は37%減益。1~9月期では27%増益だっただけに、業績の先行きが不安視された。同業他社株にも売りが広がっている。消費関連株、自動車株、医薬品株、メディア関連株、素材株、インフラ建設株なども下げた。

半面、銀行・保険株はしっかり。中国人寿保険(601628/SH)が5.0%高、興業銀行(601166/SH)が1.3%高で引けた。中国人寿保険に関しては、1~9月期業績の利益3倍が材料視されている。半導体株、交通インフラ株、公益株などの一角も買われた。

一方、外貨建てB株は値下がり。上海B株指数が1.11ポイント(0.42%)安の262.04ポイント、深センB株指数が8.15ポイント(0.89%)安の905.96ポイントで終了した。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 30日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で続落、不動産セクターに売り