13日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比30.83ポイント(0.98%)高の3184.96ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、32.32ポイント(0.98%)高の3335.69ポイントで取引を終えた。

中国人民銀行(中央銀行)の金融スタンスを好感。人民銀は13日、金融政策ツールの「中期流動性ファシリティ(MLF)」を通じ、合計3930億人民元(約6兆7500億円)を市場に供給したと発表した。春節前後は例年、金融市場の流動性がひっ迫しがちなため、一定額の資金供給を行ったとみられている。新規融資の伸びもプラス。今年1月の元建て新規融資額は予想を上回り、過去最大を記録した。また、株価下支えのため、中国証券監督管理委員会が「口先介入」に乗り出した——と伝えられたことも引き続き材料視されている。下値不安が薄らぐ格好だ。

時価総額上位の金融株が相場をけん引。中国工商銀行(601398/SH)が2.9%高、中国平安保険(601318/SH)が3.2%高で引けた。平安保険については、今年1月の収入保険が前年比2割増で推移したことも好感されている。不動産株も高い。保利地産(600048/SH)が4.2%上昇した。消費関連株、自動車株、資源・素材株、インフラ関連株なども物色されている。

外貨建てB株の相場もしっかり。上海B株指数が2.25ポイント(0.70%)高の322.90ポイント、深センB株指数が12.02ポイント(1.06%)高の1146.92ポイントで終了した。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 13日の中国本土市場概況:上海総合1.0%高で続伸、金融セクター相場けん引