7日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比21.91ポイント(0.67%)安の3272.05ポイントと4日続落した。約3カ月半ぶりの安値水準を切り下げている。上海A株指数も下落し、22.96ポイント(0.67%)安の3426.87ポイントで取引を終えた。

金融市場への監督管理強化に対する警戒感が重し。12月中に開催される見通しの「中央経済工作会議」で、金融引き締めスタンスが打ち出される——との観測が改めて意識された。中国政府は今年、金融業界の債務圧縮に力を入れてきたが、2018年は国有企業の負債に焦点が置かれる見込みという。また、上海銀行間取引金利(SHIBOR)の高止まりを受け、年末に向けた市中資金のひっ迫も懸念されている。

金融株が下げを主導。招商銀行(600036/SH)が2.4%安、中国工商銀行(601398/SH)が1.2%安、新華人寿保険(601336/SH)が3.3%安、中国平安保険(601318/SH)が1.1%安で引けた。資源・素材株も安い。海運・空運株、自動車株、インフラ関連株、消費関連株なども売られた。

半面、軍需関連株は物色される。衛星通信機器メーカーの中国東方紅衛星(600118/SH)が3.7%高、航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)が1.9%高、政府系造船大手の中国船舶重工(601989/SH)が1.3%高と値を上げた。産金株も買われている。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が1.94ポイント(0.58%)安の332.58ポイント、深センB株指数が5.23ポイント(0.46%)安の1121.45ポイントで終了した。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 7日の中国本土市場概況:上海総合0.7%安と4日続落、金融セクターが下げ主導