13日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比302.53ポイント(1.16%)高の26346.17ポイントと4日続伸し、本土企業株で構成されるH株指数が160.07ポイント(1.52%)高の10677.44ポイントと3日続伸した。ハンセンは約2年ぶりの高値水準を回復している。売買代金は962億8500万香港ドルに拡大した(12日の売買代金は861億2400万香港ドル)。

内外環境の改善で投資家のセンチメントが一段と上向く。米追加利上げの加速懸念が薄らぐ中、昨夜のNYダウは約1カ月ぶりに史上最高値を更新した。中国の経済指標の好調も支援材料。取引時間中に公表された6月の貿易統計では、輸出と輸入の伸びがそろって予想を上回った。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち上昇47、変わらず2、下落1)。個別では、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が4.4%高、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.4%高、香港系不動産の新世界発展(ニュー・ワールド・ディベロップメント:17/HK)が3.3%高と上げが目立った。

H株金融セクターも軒並み高。新華人寿保険(1336/HK)と中国人民保険集団(1339/HK)がそろって3.8%、華泰証券(HTSC:6886/HK)が2.9%、海通証券(6837/HK)が2.5%、招商銀行(3968/HK)が1.9%ずつ上昇した。

石炭や非鉄など資源セクターも急伸。中国神華能源(1088/HK)が3.0%高、エン州煤業(1171/HK)が2.9%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.4%高、江西銅業(358/HK)が2.2%高と値を上げた。

ガス供給各社はそろって続伸。港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が6.4%高、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が3.0%高、新奥燃気HD(新奥ガス:2688/HK)が1.4%高で引けた。天然ガス事業の昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)も2.5%値上がりしている。中国が天然ガス・石油パイプライン設備に関する中長期の発展計画を定めたことなどが支援材料。ガス供給の拡大が期待された。

本土市場は4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.64%高の3218.16ポイントで取引を終えた。大型優良株が相場をけん引。上海市場の代表的な50銘柄で構成される上海50A指数は1.4%上昇し、主要指標の上海総合指数をパフォーマンスで上回っている。金融株などの上げが目立った。非鉄やレアアース、鉄鋼など資源株も高い。ゼネコン株なども物色された。

【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 13日の香港市場概況:ハンセン1.2%高と4日続伸、内外環境が改善