25日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比202.28ポイント(0.80%)高の25630.78ポイントと5日続伸し、本土企業株で構成されるH株指数が180.73ポイント(1.74%)高の10571.60ポイントと反発した。ハンセンは約1年1カ月ぶりの高値圏に達している。売買代金は822億6400万香港ドルに拡大した(24日の売買代金は700億7200万香港ドル)。

本土マネーの流入がプラス。本土・香港間の相互株取引では、香港株の買い越しが前日までおよそ3週にわたって続いている。海外動向の改善も追い風。米国の金融緩和縮小ペースが緩やかになるとの見方が強まり、昨日の米株が5日続伸したことを好感した。本土株が引けにかけて一段高となるなか、香港の各指数も上げ幅を広げて取引を終えている。

ハンセン指数の構成銘柄では、本土系の不動産株と保険株が高い。華潤置地(1109/HK)が3.7%、中国海外発展(688/HK)が2.9%、中国平安保険(2318/HK)が3.4%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.0%ずつ上昇した。本土の不動産株に関しては、各ブローカーによる相次ぐ強気見通しも材料視されている。そのほか、パソコン世界最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)は後場に上げ幅を拡大し3.7%高で引けた(前場は1.03%高で終了)。昼に公表した通期業績の黒字転換が手がかりになっている。

H株銀行セクターも買われる。招商銀行(3968/HK)が5.2%高、中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が3.6%高、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が2.7%高、中国民生銀行(1988/HK)が2.6%高、中国建設銀行(939/HK)が1.9%高と値を上げた。

中国自動車セクターもしっかり。華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.7%高、長城汽車(2333/HK)が2.2%高、広州汽車集団(2238/HK)が1.8%高、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が1.4%高で引けた。

本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.39%高の3075.98ポイントで取引を終えた。金融株が相場けん引。不動産株や石油株の一角も上昇した。金融市場への監督強化などが懸念されるなか、朝方は売りが優勢だったものの、前引けにかけて買いの勢いが増している。


【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 25日の香港市場概況:ハンセン0.8%高と5日続伸、本土銘柄が相場けん引