c) コンプライアンスを徹底する 5年前の法令違反(マイナンバーの無断再委託)による社会的信用の失墜、国税庁からの指名停止(2年6ヶ月)は、担当事業部門はもとより全社員の胸に深く刻まれている。同社では、再発防止はもちろん、コンプライアンスの水準を一層高めるために、第7次中期経営計画では、あらゆるコンプライアンス対策を総動員して取り組んできた。特に目を引くのは、「Compliance Day」と「個人情報保護士」である。苦境期のことはビジネスが順調・好調になると、忘れてしまいがちになる。「Compliance Day」(1年に1回)は、担当事業部門を中心に、当時のことを思い、振り返るようにしているとのことである。5年前のことを風化させないために、今後も続けていく。個人情報を扱う資格である「個人情報保護士」を担当事業部門の役職以上は全員を取得しており、縦連携、横連携による双方向コミュニケーションを促進し、内部統制を強化していることが伺える。