三洋化成工業<4471>は、23日、自動車の電装化、環境対応車の拡大等によるコンデンサ需要の需要拡大に対応するため、アルミ電解コンデンサ用電解液「サンエレック」の生産能力を、昨年7月に発表した3割の生産能力増強に引き続き、さらなる生産能力の増強を行うことを決定した。今回の投資金額は約5億円で、昨年7月と今回の投資決定により、2025年3月には現行生産能力より約6割増強となる予定。
「サンエレック」は、電解質に独自開発したアミジン化合物を用いる、高性能、高信頼性と長寿命化を実現したアルミ電解コンデンサ用電解液。
自動車業界では、環境対応車へのシフトが加速しており、コンデンサ需要は年々増加している。また、太陽光や風力発電などのエネルギー供給の多様化に伴い、送電側の装置においても、より高電圧な電気に対応できるコンデンサが求められている。
今回の生産能力増強により、「サンエレック」の今後の需要増に対応した安定供給を確保し、世界的な需要拡大に対応するとともに、引き続き成長が見込まれる本市場に対応すべく、さらなる能力増強についても引き続き検討していく。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 三洋化成工業---アルミ電解コンデンサ用電解液サンエレックの生産能力を増強