インドの人口は14億人と日本の11倍、国土面積は328万m2と約9倍である。1人当たり名目GDPが2,000ドルを超え、日本における下水道整備が進んだ経済発展時期にあたり、「クリーン・インディア」の国策の下、積極的に下水道施設の整備を進めている。2017年時点の下水道普及率は20%弱にとどまっており、生活排水処理のキャパシティ不足が都市化のスピードを妨げないための手段として、インド政府は浄化槽の導入がコスト・スピード面で最適であると評価した。同社の浄化槽は、中央政府による分散型汚水処理に関する推奨認可第1号となり、地域ごとの評価認定が不要となった。また、エコ認証第1号も取得し、インド商工会議所連合会から、Water AwardのInnovation in Water Technology部門で日本企業として初の金賞を授与された。インド工科大学とは、分散型汚水処理方法に関連した実証試験及び共同研究の契約を締結しており、インドにおける人材教育にも力を入れ、他の国・地域にも展開できるロールモデルを築いている。