サムティ<3244>は6月30日、2021年11月期第2四半期(20年12月-21年5月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比11.5%減の241.93億円、営業利益が同36.9%減の35.99億円、経常利益が同10.3%増の51.14億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同133.1%増の73.93億円となった。

同社グループは、2021年1月公表の中期経営計画に則り、賃貸マンションの売却時期を会計年度の後半にするなど、インカムゲインの最大化を企図した取組みを開始した。物件の仕入れについては、開発用地、収益物件ともに順調に進捗している。また、ホテル投資への取組みとして、2021年5月に、ウェルス・マネジメント<3772>との資本業務提携契約を締結し、当年度中にウェルス・マネジメントを持分法適用関連会社とする予定となっている。この他、当第2四半期においては、「アロフト大阪堂島」を信託財産とする信託受益権の保有・運用を行うアール・アンド・ケイを持分法適用会社とすることにより負ののれん相当額約23億円を営業外収益に計上し、さらに出資持分の追加取得により連結子会社とすることで加えて約24億円を特別利益に計上した。

不動産事業の売上高は前年同期比13.6%減の190.99億円、営業利益は同10.4%減の59.74億円となった。収益マンションとして「サムティレジデンスN21(札幌市東区)」「サムティレジデンス春日井(愛知県春日井市)」「サムティ堀田通RESIDENCE(名古屋市瑞穂区)」「サムティ伊丹西台(兵庫県伊丹市)」「サムティ塚口レジデンス(兵庫県尼崎市)」「GRANDUKE金山Ferio(名古屋市熱田区)」「リブレ刀根山(大阪府豊中市)」ホテルアセットとして「アゴーラ京都四条(京都市中京区)」「アゴーラ京都烏丸(京都市下京区)」を売却したほか、「サムティ姫島FELICETO(大阪市西淀川区)」「アイルグランデ川崎(川崎市川崎区)」を分譲した。

不動産賃貸事業の売上高は前年同期比3.1%減の38.09億円、営業利益は同15.1%減の14.19億円となった。賃料収入の増加を図るべく、「S-RESIDENCE桑園(札幌市中央区)」「S-RESIDENCE円山表参道(札幌市中央区)」「S-RESIDENCE名駅(名古屋市西区)」「S-RESIDENCE本郷II(名古屋市名東区)」「S-RESIDENCE日本橋Qualier(大阪市浪速区)」「サムティ琴似(札幌市西区)」「サムティ月寒(札幌市豊平区)」ほかを竣工し、「S-FORT相模原(相模原市中央区)」「S-FORT静岡本通(静岡市葵区)」ほかを取得するなど営業エリアの拡大並びに収益不動産の仕入・開発の強化に継続して努めている。

2021年11月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。ウェルス・マネジメントの持分法適用関連会社化に伴い、当連結会計年度内に営業外収益に負ののれん相当額約6億円を計上する予定となり、これを業績予想に反映させたことによる。売上高が前期比13.0%減~18.7%増の880.00~1,200.00億円、営業利益が同42.0%減~32.0%減の100.00~118.00億円、経常利益が同20.0%減~10.8%減(前回予想比4.6%増~5.2%増)の122.00~136.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同12.1%増~21.5%増(同4.9%増~5.3%増)の119.00~129.00億円としている。また、連結業績予想の上方修正を踏まえ、期末配当について、直近の配当予想より1株当たり2.00円増配の47.00円とすることを発表した。


<ST>
情報提供元: FISCO
記事名:「 サムティ---2Q純利益133.1%増、業績予想の上方修正に加えて期末配当の増配を発表