エルテス<3967>は8日、2021年2月期第2四半期(20年3月-8月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比4.2%減の9.02億円、営業損失が1.48億円(前年同期は1.40億円の利益)、経常損失が1.57億円(同1.31億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が1.89億円(同0.86億円の利益)となった。

デジタルリスク事業の売上高は前年同期比5.9%減の8.55億円、セグメント利益は同56.0%減の1.55億円となった。ソーシャルリスクサービスについては、新型コロナウイルス感染症に関する風評懸念や企業活動におけるオンラインの重要性が高まったことによるソーシャルリスク対策の需要増は一部見られたが、緊急事態宣言前後における経済活動の停滞による新規受注の減少や、サービス業など外出自粛による企業活動の停滞に対応するためのコスト削減などの影響による解約の増加により、売上高が減少した。内部脅威検知サービスは、「働き方改革」やテレワークの普及を追い風に、国内大手企業から中小企業まで幅広くニーズが増大したが、カウンターパートとする情報システム部門の繁忙による営業活動の遅延により受注数は伸び悩んだ。一方で、提供体制を強化するための人材採用を行い、AIリスク管理プラットフォームの提供を開始するなどサービスの拡充を進めている。

その他事業の売上高は前年同期比35.6%増の0.47億円、セグメント損失は0.38億円(前年同期は0.18億円の損失)となった。主にリスク情報分析と危機対応支援を行うAIセキュリティ事業とその他周辺ソリューションを含んで構成されている。これらの事業においては、一部サービスの提供を開始しているが、引き続き開発段階であり、人材関連費を含め、積極的な費用投下を行っている。

2021年2月期通期については、売上高が前期比13.4%減の17.00億円、営業損失が3.50億円、経常損失が3.70億円、親会社株主に帰属する当期純損失が4.00億円とする7月14日に修正した業績予想を据え置いている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 エルテス---2Q新型コロナウイルス感染症拡大による経済活動縮小の影響を受け、デジタルリスク事業は売上高減