窪田製薬ホールディングス<4596>は20日、子会社のクボタビジョンが開発する遠隔医療眼科網膜モニタリング機器「PBOS」において、Insel Gruppe AG 眼科大学病院と共同研究契約を締結したことを発表。

本契約により、同社独自のアルゴリズムをAIにより学習させた最新のソフトウェアを用いて、実際に「PBOS」で計測した患者さんの網膜断面データを基に、3D画像を作成し、解像度の検証を行う。3D画像が作成されることにより、浮腫特定の精度が高まるだけでなく、組織から滲出された液成分の滞留の有無を検出することが可能になる。

Insel Gruppeは、スイス国内で最大規模の大学病院で、プライマリ・ケアから先進医療まで幅広く行っている。本契約の主任研究者のMarion Munk博士は、網膜・ぶどう膜炎・臨床画像診断の分野で10年以上の臨床経験があり、スイスのベルン大学で網膜の専門家として、眼科領域の多くの医薬品やデバイス開発のコンサルタントとして活躍。

同社が開発する「PBOS」は、必要最低限の機能に絞ることで超小型化・軽量化し、またネットワーク機能を持たせることで患者自身が自宅で網膜の状態を検査することができる遠隔医療の実現を目指している。開発については、2020年7月に初期型の量産型試作機が完成しており、現在は3D画像機能を含めた更なる機能改善のため、ソフトウェア改良を行っている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 窪田製薬ホールディングス---遠隔医療眼科網膜モニタリング機器「PBOS」スイスの眼科大学病院と共同研究契約締結