■株主還元策

ブイキューブ<3681>は2019年12月期に1株当たり配当金で1.0円とする、創業来初の配当を実施した。従来は事業成長のための投資を最優先としてきたが、2018年12月期以降取り組んできた事業構造改革の結果、財務体質の改善が進み、安定した配当を継続していくことが可能と判断したためだ。2020年12月期についても前期と同じく1.0円の配当を予定しており、今後も事業の成長のための投資と経営基盤の強化を進めていくと同時に、業績推移や財務状況を勘案しながら株主への利益還元を検討していく方針となっている。

なお、株主優待制度も2019年12月期より新たに導入している。優待内容としては、12月末に100株以上保有している株主に対して、「テレキューブ」の利用券10,000円分を贈呈するというもの。2020年3月31日終値(1,191円)をベースとした優待利回りは8%台に達し、「テレキューブ」のユーザーにとっては魅力的な内容となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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情報提供元: FISCO
記事名:「 ブイキューブ Research Memo(10):株主還元として初の配当を実施し、株主優待制度も導入