ソフト99コーポレーション<4464>は4日、2020 年3月期第3四半期(19年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比2.3%減の187.22億円、営業利益が同6.6%減の19.92億円、経常利益が同6.1%減の21.36億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同1.5%減の15.37億円となった。

ファインケミカル事業の売上高は前年同期比0.4%増の95.96億円、営業利益は前期の製品価格改定に伴う原価率改善等により、同2.2%増の11.86億円となった。一般消費者向け販売(自動車分野)はボディケア製品やガラスケア製品が伸張し、 前年同期を上回った。業務用製品販売(自動車分野・産業分野)は、OEMにおいて昨年初回導入のあったワイパーの販売が今期は在庫補充に留まったことで販売量を上回ることができず、前年同期を下回った。家庭用製品販売(生活分野)は、主力のメガネケア製品は堅調に推移、メガネ用OEM製品の販売も好調で前年同期を上回った。海外向け販売(自動車分野)はロシアへの新製品出荷やブラジル、欧州向けの販売が好調だったことにより、 前年同期を上回った。TPMSの企画開発販売(自動車分野)は、乗用車向けのOEM製品販売や自社ブランド製品の販売開始により、前年同期を上回った。電子機器・ソフトウエア開発販売(産業分野)は、開発案件の顧客への引き渡しが当期末に相次ぎ、前年同期を上回った。

ポーラスマテリアル事業の売上高は前年同期比6.0%減の41.81億円、営業利益は将来を見据えた先行的な費用が増加したが、セールスミックスの改善によって収益性が向上したことで、同3.6%減の5.45億円と減益幅は圧縮された。産業資材部門(産業分野)のうち、国内向け販売は前年同期を下回ったものの、海外向け販売は前年同期を上回った。また、HDD向けも前年同期を下回った結果、産業資材全体でも前年同期を下回った。生活資材部門(自動車分野・生活分野)のうち、国内向け販売は自動車用製品や家庭用スポンジの需要が好調で前年同期を上回ったものの、海外向け販売は米国現地での在庫調整が発生し前年同期を大きく下回った結果、生活資材全体では前年同期を下回った。

サービス事業の売上高は前年同期比4.9%減の38.73億円、営業利益は同63.6%減の0.79億円となった。自動車整備・鈑金事業(自動車分野)は、前期の台風被害による特需の反動減により、前年同期を下回り営業利益も減益となった。自動車教習事業(自動車分野)は、自動車教習の入所者数が堅調に推移し、高齢者講習も好調となった結果、前年同期を上回り営業利益も増益となった。生活用品企画販売事業(生活分野)は、主力の生協向け販売で、導入アイテム数を維持できず、季節商材の需要低迷も重なったことから、前年同期を下回り営業利益も減益となった。

不動産関連事業の売上高は前年同期比1.3%減の10.71億円、営業利益は同1.2%減の1.77億円となった。不動産賃貸事業(生活分野)は安定した稼働率を保ち、前年同期を上回り営業利益も増益となった。温浴事業(生活分野)は競合店の影響を受け、前年同期を下回り営業利益も減益となった。介護予防支援事業(生活分野)は、登録者数ならびに利用者数が伸び悩み、前年同期を下回ったものの営業利益は順調に推移した。

2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比1.8%増の250.00億円、営業利益が同0.7%減の25.00億円、経常利益が同2.4%減の26.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.2%減の18.20億円とする期初計画を据え置いている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 ソフト99コーポレーション---3Q減収なるも、主力のファインケミカル事業は増加