■トピックス

前述のとおり、2019年8月13日にイグニス<3689>子会社パルスより、バーチャルライブアプリ「INSPIX LIVE」がApp Store及びGoogle Playにてリリースされた。本アプリは、これまで開発を進めてきたバーチャルライブプラットフォームのフェーズ3(最終形)にあたるものであり、スマートフォン対応のVR-HMDにより参加者が自宅等どこからでもバーチャルライブに参加することができる。本プラットフォームには、1)スマートフォン対応(どこからでも手軽に参加できる利便性やコストパフォーマンス)、2)ライブ感溢れるリアルタイム性(複数のVRタレントを同時に、かつ滑らかに動かすことができるスペックの高さなど)、3)圧倒的な接続上限数(大規模イベントへの対応が可能)など他に類を見ない特徴があり、現状のバーチャルライブが抱える課題を解決することで、ユーザー及びIPホルダーのそれぞれに対して優位性を有しているものと評価できる。2019年中に自社・共同IPを2組以上、他社IPの5組を予定しているほか、今後も他社IPを含めたバーチャルライブを順次公開していく方針である(中国や北米など海外展開も視野)。また、バーチャルライブプラットフォームとしての優位性をさらに進化させるとともに、ライブチケットの販売に加え、VRライブ空間上での様々な課金ポイントの設定(広告を含む)や、IP による多様なマネタイズ(グッズ、ファンクラブ、音楽、ゲームなど)も検討しており、2020年9月期より本格的な収益貢献を見込んでいる。なお、2019年10月28日より六本木ヒルズアリーナ等で開催される「第32回東京国際映画祭」のVR特設ステージにおいて「INSPIX LIVE」の技術提供が決定。当該VRステージでは、NTTドコモ<9437>提供の通信を活用し、5Gによって実現するVRライブをいち早く体験することができる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)




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情報提供元: FISCO
記事名:「 イグニス Research Memo(4):バーチャルライブアプリ「INSPIX LIVE」をリリース