■CDG<2487>の業績動向

4. 財務状況と経営指標
2019年3月期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比72百万円減少の6,481百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産は売上高の減少により売上債権が448百万円減少した一方で、現金及び預金が555百万円増加した。また、固定資産は主に保有株式の売却により投資有価証券が228百万円減少した。

負債合計は前期末比145百万円減少の1,453百万円となった。流動負債では仕入債務が149百万円減少し、未払法人税等が27百万円増加した。また、固定負債では繰延税金負債が28百万円減少した。純資産に関しては前期末比72百万円増加の5,028百万円となった。その他有価証券評価差額金が148百万円減少したものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が205百万円増加した。

経営指標を見ると、経営の安全性を示す自己資本比率は負債の減少もあって、前期末比2.1ポイント上昇の77.3%となった。無借金経営を継続しているほか、現金及び預金も30億円超と潤沢にあることから、財務の健全性は高いと判断される。一方、収益性に関してみれば、ROA、ROE、売上高経常利益率のいずれも前期比で低下している。特に、売上高経常利益率が前期の6.1%から3.0%と半分以下の水準まで低下している。売上減少に加えて、デジタルプロモーション関連領域への強化に向けた人材投資等を積極的に行っていることが要因と見られ、現在は収益構造の変革に向けた過渡期とも言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 CDG Research Memo(4):自己資本比率70%超かつ無借金経営で、財務の健全性は高い