ナノキャリア<4571>は22日、エイオンインターナショナルと、国内における血球細胞分離器「Aeon Acti-PRP」の販売代理店契約を締結したことを発表。

多血小板血漿(PRP:Platelet-Rich Plasma)は、自己の血小板に含まれる成長因子などが持つ修復能力を利用し、直接患部に注入することにより、ケガや病気の治癒を促す再生医療において利用される。

国外では、関節痛の治療や産婦人科領域における不妊治療に応用されており、国内では山王病院を中心に難治性不妊の治療にPRP療法を加える臨床研究が昨年開始されている。中間報告として難治性不妊の患者19例のうち5例(26.3%)で着床を確認、うち3例で出産まで至った。

国内どこでも本治療が受けられるようにすることを目的に、産婦人科PRP研究会が発足し、3月から「難治性不妊症におけるPRP治療」が山王病院で開始された。今後全国に拡大する予定で、同社は本研究会に参加する医師を中心に製品を提供する。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ナノキャリア---再生医療分野に着手 QOL向上に貢献 難治性不妊に対するPRP療法の国内普及を推進