(2) 部門別見通し a) 電機部門 通期の売上高予想は27,500百万円(前期比1.2%増)となっている。期初予想の29,900百万円から2,400百万円引き下げられた。後述する機械部門同様、社内消去の影響が大きいと弊社ではみている。第2四半期は国内の半導体業界、FPD関連業界向けに売上を伸ばしたが、下期もその傾向は続くと弊社ではみている。また、中国での需要が早期に回復した場合には電機部門の売上高が伸びてくるとみている。
b) 電子部門 通期の売上高は109,000百万円(前期比1.3%減)と予想されている。期初予想からは2,000百万円の減額となっている。この部門は多種多様な商材を幅広い業界に販売しているため、大きく崩れる可能性は低いと弊社では考えているが、同社の主力顧客業界であるFA・産業機器業界の受注動向が前期比3割減といった報道が目立つ状況を踏まえて下方修正したものと弊社ではみている。下期だけの比較では前年同期比7.7%の減収予想となっているが、第2四半期の中国企業向け受注実績の動向に照らすと、現時点では妥当な予想と弊社では考えている。電機部門同様、中国での需要が早期に回復した場合には上振れとなる可能性もあるだろう。
c) 機械部門 通期の売上高は13,500百万円(前期比47.4%増)と予想されている。期初予想からは3,100百万円の下方修正となったが、これは社内消去の拡大によるものが主因となっている。同社は自動車関連や食品関連のメーカー向けに大型案件の受注を想定して大幅増収予想としているが、それらについてはほぼ計画どおり商談が進んでおり、失注などの事態は発生していないもようだ。今後の推移を見守りたい。