■アイビーシー<3920>の中長期成長戦略

成長分野への進出では、ブロックチェーンやIoT分野への進出を加速している。IDC Japanの調べによると、国内ブロックチェーン関連ソリューション市場は、2016年からの5年間で年平均133%の高成長が予想され、2021年には300億円規模になると予測されている。

2016年7月にはブロックチェーン及びIoT分野でソフトウェア・サービスを展開するiBeedを完全子会社化した。2016年8月にはブロックチェーン技術専門企業のコンセンサス・ベイス(株)とブロックチェーン分野で業務提携した。2017年6月にはパクテラ・コンサルティング・ジャパン(株)とブロックチェーン分野で業務提携した。

子会社iBeedは、2017年7月にコンセンサス・ベイスなど複数社と業務・資本提携した。ブロックチェーン技術を利用したプラットフォームの開発及びアプリケーションの開発を推進する。また2017年8月にFintech協会に入会した。

2017年12月には、IoTデバイス向けセキュリティサービス「kusabi(楔)」の実証実験を開始した。ブロックチェーン技術による電子証明システムと、独自のデバイスプロビジョニング技術により、ソフトウェアだけでIoTセキュリティを実現する画期的なサービスである。3つの不要(専用チップが不要、認証局が不要、マルウェア対策が不要)を実現し、新たなIoT時代のセキュリティエコシステムを構築する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)



<HN>

情報提供元: FISCO
記事名:「 アイビーシー Research Memo(12):ブロックチェーンやIoTの成長分野への進出を加速