(2) アジア 現地拠点として、タイではDAIDO SITTIPOL CO.,LTD.、D.I.D ASIA CO.,LTD.を設立しているほか、INTERFACE SOLUTIONS CO.,LTD.を子会社化。さらに、インドネシアに P.T.DAIDO INDONESIA MANUFACTURING、ベトナムにD.I.D VIETNAM CO.,LTD.、インドにDAIDO INDIA PVT.LTD.、中国に大同鏈条(常熟)有限公司、などがある。最近では、2017年5月のマレーシア子会社DID MALAYSIA SDN.BHD.の設立を皮切りに、ベトナム子会社の生産拠点化やフィリピンに子会社D.I.D PHILIPPINES INC.の設立を発表するなど、アジア地域におけるネットワークの強化等による成長戦略を推し進めている。
(3) 北米 米国でDAIDO CORPORATION OF AMERICAを設立。ここでは、自動車エンジン用チェーンの一貫生産を行っている。それを映して、北米で売上構成比が最も高いのは43%を占める四輪。次いで、40%の産業機器 、17%の二輪となっている。最も売上構成比の高い四輪事業における主な供給先は、ホンダだ。
(4) 欧州 欧州向けは、売上構成比の94%が二輪向けで、イタリアのDID EUROPE S.R.L.を拠点として展開中だ。アジアにおいては、幅広い価格帯で製品を提供しているが、欧州で多いのは収益性が高いビッグバイク向けのチェーンだ。自動車エンジン用チェーンは、完成車のエンジンに組み入れたら、それきりとなるものの、バイクの場合はアフターの需要もある。ビッグバイクは趣味性が高いことでアフター需要が大きいため、この点が欧州における重要なビジネスとなる。
(5) 南米 南米では、ブラジルに DAIDO INDUSTRIAL E COMERCIAL LTDA.と DAIDO INDUSTRIA DE CORRENTES DA AMAZONIA LTDA.の2つの拠点で展開。前者は産業機械用がメイン、後者はバイク用チェーンを中心に展開している。ブラジルは徐々に収益が改善し、今期か来期には黒字に転換する見通しだ。売上構成比は、二輪が67%、産業機械が33%となっている。