富士通<6702>:811.7円(-3.4円)
小幅安。18年3月期第2四半期の営業利益は400億円前後と前年同期に比べ5割ほど増えそうだと報じられている。スマホ向けLSI(大規模集積回路)や通信事業者向け基地局の好調が寄与、為替変動も追い風になるもよう。なお、今期見通しには携帯電話事業売却の影響は織り込まれていない。好調な第1四半期を受けて、第2四半期のコンセンサスは420億円前後まで切り上がっており、観測報道は堅調ながら想定内との見方に。


デンカ<4061>:734円(+30円)
年初来高値更新。傘下企業が手掛ける心疾患リスクマーカー「sd LDL-C」測定試薬が、米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得したと発表。米国における死因の第1位を占めている心疾患リスクを簡便かつ、迅速・安価に評価することが可能であることから、業績期待が先行する展開に。また、独アイコン社について、8月21日付で残りの49%の株式を取得し完全子会社化が完了したことも同日発表した。


三井金<5706>:584円(+19円)
大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が、目標株価を400円から570円に引き上げた(「Neutral」継続)。成長コア事業は、機能材料における触媒と銅箔。極薄銅箔については、スマホ新規用途向けの採用拡大で今18.3期以降の収益けん引を実現しつつあると指摘。なお、銅箔と触媒が2本柱のけん引役となり、着実な収益寄与が確認できれば、バリュエーション自体がさらに切り上がる可能性も考えられるとみているようだ。


セガサミーHD<6460>:1536円(+64円)
大幅続伸。スマホ向けRPG「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」が22日から配信開始され、好調なスタートを見せている。大人気コンテンツということもあり、同ゲームを企画開発した企業を傘下に持つ同社に関心が向かっているようだ。加えて、傘下のセガゲームスが「龍が如く」シリーズの新作発表会を8月26日に行うことも改めて材料視される格好に。なお、同発表会では複数タイトルが発表されるもよう。


JFE<5411>:2059円(-94円)
大幅続落。本日は業種別で鉄鋼が下落率トップ。トヨタ自<7203>が系列部品メーカーに支給する自動車用鋼材の2017年度下期(17年10月~18年3月)の価格が上期(4~9月)に比べて下落する見通しになったと報じられている。引き下げは1年半ぶりで、下げ幅は1トン当たり5千円前後とみられる。トヨタが支給する鋼材価格は幅広い製造業の価格交渉に影響を与えるため、同社など鉄鋼各社の収益悪化に繋がるとの懸念が強まっているもよう。


五洋インテ<7519>:632円(+100円)
ストップ高で年初来高値更新。東証が本日売買分から信用取引に関する臨時措置を解除している。また、日証金も同日から増担保金徴収措置を解除した。同社株価は5月半ばまで110円-120円台で推移していたが、その後上昇基調となり、7月26日には一時560円まで上昇する場面があった。5月に発表した先端医療検査に関わるサービス事業への参入などが注目されているようだ。


nms<2162>:1030円(+128円)
一時ストップ高で年初来高値更新。18年3月期の期末配当予想を従来の1株当たり5.00円から7.00円(前期は記念配当2.00円を含め7.00円)へと増額修正している。業績が計画に対し順調に推移しているという。同社は8月8日、17年4-6月期(第1四半期)決算とともに上期業績予想の上方修正を発表している。


シェアリングT<3989>:2232円(+183円)
急反発。17年7月度の月次流通総額を発表しており、前年同月比56%増の6.9億円となった。同社はバーティカルメディアサイトの運営において、コンテンツ強化や更なるサービス提供範囲の拡充による既存事業の継続的な強化、増加するユーザーの問い合わせに応えるための受付窓口としてのコールセンターの増強、及びポータルサイト「生活110番」のコンテンツ強化等による新たな成長基盤の確立に取り組んできた。


シーシーエス<6669>:2545円(+225円)
年初来高値更新。8月23日よりEtherNet/IPインターフェース対応照明コントローラー「CN-4024-2-EIPT」の販売を開始したと発表している。検査用照明のコントローラーとしては業界初となる、産業用ネットワークEtherNet/IPの通信規格に対応している。通信規格をPLCやその他のネットワーク対応機器と共通化することによって、容易なネットワーク構築とスムーズな照明制御設定を実現するという。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 注目銘柄ダイジェスト(前場):富士通、JFE、セガサミーHDなど