■事業概要

1. 事業セグメントとセグメント別概要
2017年3月期での売上構成比は自動車部品事業83.0%、セキュリティ機器事業17.0%と自動車部品部門が高い比率を占めるが、調整前営業利益では自動車部品事業63.5%に対してセキュリティ事業が36.5%と、収益性でセキュリティ機器事業が勝っている。

2. 自動車部品事業
アルファ<3434>の自動車部品事業の主要製品は、ステアリングロック、キーシリンダー等のメカ部品とキーレスエントリー、インテリジェントキーシステム等の電子部品とで構成されるキーセットをはじめ、アウトドアハンドル、インサイドハンドル等で構成されている。主要取引先は日産自動車、日産グループ各社、本田技研工業(ホンダ<7267>)、SUBARU<7270>、いすゞ自動車<7202>、三菱自動車工業<7211>、マツダ<7261>等であるが、特に日産グループとの取引が多く、2017年3月期の自動車部品事業の売上高の69.4%(全体でも57.6%)を占める。また前期より、ASSA ABLOY ABからの事業取得に伴い新たにフォルクスワーゲン・グループ向けなどが加わっている。地域別ではアジアの寄与が大きく、売上高の40.7%、営業利益の73.7%を占める。一方日本は売上げの23.5%を占めるが、営業利益は損失となっている。

3. セキュリティ機器事業
セキュリティ機器事業は売上高の95.8%が国内であり、2017年3月期の売上高の内訳は、住宅向け電気錠や南京錠などの住設機器事業が68%、駅ターミナル・ゴルフ場などのロッカーシステムやレジャー施設・ホテルのフリーボックスなどのロッカーシステム事業が32%となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 アルファ Research Memo(2):車載用・住宅用電子キーシステム、コインロッカー等の総合ロックメーカー