■業績見通し

1. 2018年3月期の業績予想
日本アジア投資<8518>は、業績予想(ファンド連結基準)について、株式市場等の変動要因による影響が極めて大きく、合理的な業績予想が困難である事業特性であることから公表を行っていない。ただ、2018年3月期については、ある一定の前提を元に策定した「従来連結基準による見込値」を参考情報として開示している。

同社の「従来連結基準による見込値」によれば、営業収益は前期比19.7%増の4,700百万円、営業利益は同10.4%減の750百万円、経常利益は同24.3%減の550百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同15.1%減の470百万円と増収減益ながら3期連続の最終黒字を見込んでいる。前期に引き続き、メガソーラープロジェクトによる収益貢献(売却益を含む)を見込むものの、前期に比べると減少するほか、損失処理(評価損や引当金繰入額)もやや保守的に見積もっていることから、親会社株主に帰属する当期純利益は減益予想となるが、3期連続での最終黒字を確保する見通しである。なお、再生可能エネルギー関連収益については、売却益(7件で22MWの売却を予定)及び売電収益により700百万円(前期比29.0%減)を見込んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 アジア投資 Research Memo(10):2018年3月期は営業減益ながら3期連続の最終黒字を見込む