*11:44JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):わかもと、日本光電、gumiなど あさひ<3333>:1246円(-27円)
続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は49.2億円で前年同期比7.2%減となっている。通期予想の52億円、前期比1.4%増は据え置き。上半期は前年同期比1.0%減であったため、やや減益率が拡大する形になっている。単価上昇効果もあって売上高は堅調推移も、仕入コスト上昇に加えて、事業拡大に伴う販管費増などコスト負担が増加する形に。通期業績の下振れ懸念が先行する状況とみられる。


高島屋<8233>:1928.5円(-65円)
大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は332億円で前年同期比45.3%増となり、通期予想は従来の440億円から450億円、前期比38.4%増に上方修正している。百貨店売上は堅調な推移が続き、好調なインバウンド需要なども寄与しているもよう。ただ、修正幅は限定的なものにとどまり、アナリストコンセンサス水準との比較でもサプライズはなく、いったんは出尽くし感が先行する格好になっているようだ。


わかもと<4512>:242円(+50円)
ストップ高。ドイツのVSY Biotechnologyから導入した多焦点眼内レンズについて、厚生労働省に医療機器製造販売承認申請を行ったと前日に発表している。同レンズは最新の次世代型多焦点(3焦点)眼内レンズであり、白内障手術後の補助眼鏡の必要性が低下するなど、生活の質が向上すると期待されるもの。国内において白内障手術は、眼科手術の中でも最も大きな領域のひとつであり、今後の業績寄与が期待される形のようだ。


日本光電<6849>:4169円(+441円)
大幅反発。前日に提出された大量保有報告書によると、米投資ファンドのバリューアクト・キャピタルが同社株の5.01%を取得したことが明らかになっている。保有目的は「純投資及び経営陣への助言または状況に応じて重要提案行為などを行うこと」としている。同ファンドは「物言う株主」として知られ、オリンパスやセブンアイなどの大株式取得で話題となった。今後の株主価値向上に向けた取り組みの積極化につながるとの期待が先行へ。


gumi<3903>:436円 カ -
ストップ高買い気配。SBIHDによる株式の取得が伝わっている。取得株式数は上限300万株、議決権総数に対する比率は最大で7.58%となるもよう。株式取得期間は12月26日から24年3月29日までとされている。当面の需給面での支援になるとみられるほか、大株主となるSBIHDとの協調による業容拡大などへの期待も先行する形とみられる。なお、市場株価の状況によっては上限まで買付を行わない可能性があるともされている。


サイバーセキュリ<4493>:2077円(+63円)
大幅に反発。クラウド型WAF「攻撃遮断くん」が国内クラウド型WAF市場の22年度売上実績でシェアNo.1を獲得したと発表している。調査は「2023 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧市場編」(富士キメラ総研)によるもの。「攻撃遮断くん」は、外部からのサイバー攻撃を検知・遮断し、情報漏えいやサービス停止などからWebサーバやWebサイトを守るクラウド型Webセキュリティサービスで、23年12月に10周年を迎えている。


ファンペップ<4881>:130円(+3円)
大幅に反発。子会社のファンペップヘルスケア(大阪府茨木市)が高齢者向け介護ケア商品の開発を開始したと発表している。抗菌作用を持つ機能性ペプチドを配合した口腔ケア、抗菌液及び消臭ケア商品。機能性ペプチドを配合したフェムテック(女性の健康課題を解決するテクノロジー)商品に関する共同開発を行っているサンルイ・インターナッショナル(東京都目黒区)との共同開発の対象分野を拡大し、今回の開発に至ったという。


リボミック<4591>:97円(-1円)
伸び悩んでもみ合い。味の素<2802>と核酸アプタマーの体内動態制御に関する技術開発について、共同研究契約を締結したと発表している。核酸アプタマー化合物はポリエチレングリコールによる修飾が一般的だが、化学的性質に課題がある。リボミック独自の核酸アプタマー化合物作成及び測定技術と、味の素が有する抗体-薬物複合体製造技術「AJICAP」を組み合わせ、課題解決に向けた核酸アプタマーの体内動態制御技術の確立を目指す。 <ST>
情報提供元: FISCO
記事名:「 注目銘柄ダイジェスト(前場):わかもと、日本光電、gumiなど