*06:39JST NY債券:米長期債相場は強含み、インフレ関連指標は想定内にとどまる 27日の米国長期債相場は強含み。米商務省がこの日発表した9月コアPCE価格指数は前年同月比+3.7%にとどまったことが要因。ただ、個人消費支出(PCE)は前月比+0.7%とやや高い伸びを見せた。なお、イスラエル軍主席報道官は、「イスラエル空軍と地上軍によるイスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの作戦を拡大する」と表明しており、中東情勢の一段の悪化が警戒されている。米国市場の終盤にはこの報道を受けた安全逃避的な債券買いが観測された。

CMEのFedWatchツールによると、26日時点で12月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.25-5.50%となる確率は79%程度。24年1月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.50-5.75%以上となる確率は27%程度。追加利上げの確率は低下した。10年債利回りは米国市場の前半に4.890%近辺まで上昇したが、米国市場の終盤にかけて4.828%近辺まで低下し、取引終了時点にかけて4.835%近辺で推移。

イールドカーブはスティープニング気配。2年-10年は-16.30bp近辺、2-30年は+1.80bp近辺で引けた。2年債利回りは5.00%(前日比:-4bp)、10年債利回りは4.83%(前日比-2bp)、30年債利回りは、5.01%(前日比:+2bp)で取引を終えた。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:米長期債相場は強含み、インフレ関連指標は想定内にとどまる