*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米金利高ならドル買いも為替介入に警戒 4日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め継続の思惑から、米金利高・ドル高の地合いが続く。一方で、前日の円急騰を受け、150円台を目指す値動きなら円売り縮小が見込まれる。

前日発表された予想外に堅調な米JOLTS求人件数を受け米10年債利回りは騰勢を強め、ドル買い先行によりユーロ・ドルは1.0490ドル付近から1.0440ドル台に下落。一方、ドル・円は150円を上抜けると大規模な円買いで150円15銭から147円20銭台に急落したが、短時間で149円台に戻した。本日アジア市場は米金利の上昇継続を受けドル買いに振れやすい。そうしたなか、ドル・円は戻りの鈍い展開となった。

この後の海外市場は米金利にらみの展開。FRBによる年内あと1回の利上げが観測され、引き締め長期化をにらんだ金利高・ドル高の地合いが想定される。ただ、今晩の米経済指標でADP雇用統計の民間部門雇用者数の減少、ISM非製造業景況指数の失速なら金利高は一服し、ドル買いを抑制する見通し。一方、前日の円買いフローに関し日本政府は為替介入の有無を明言していないが、円売り抑制効果でドルは上値が重くなる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・9月サービス業PMI改定値(予想:48.4、速報値:48.4)
・17:00 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁講演(金融政策関連会合)
・17:30 英・9月サービス業PMI改定値(予想:47.2、速報値:47.2)
・18:00 ユーロ圏・8月生産者物価指数(前年比予想:-11.6%、7月:-7.6%)
・18:00 ユーロ圏・8月小売売上高(前月比予想:-0.5%、7月:-0.2%)
・21:15 米・9月ADP雇用統計(予想:+15.0万人、8月:+17.7万人)
・22:45 米・9月サービス業PMI改定値(予想:50.2、速報値:50.2)
・23:00 米・9月ISM非製造業景況指数(予想:53.5、8月:54.5)
・23:00 米・8月製造業受注(前月比予想:+0.3%、7月:-2.1%)
・23:00 米・8月耐久財受注改定値(前月比予想:+0.2%、速報値:+0.2%)
・23:25 ボウマン米FRB理事基調演説(地域金融機関関連会議)
・23:30 グールズビー米シカゴ連銀総裁あいさつ(決済関連会合)
・04:00 グールズビー米シカゴ連銀総裁対談


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情報提供元: FISCO
記事名:「 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米金利高ならドル買いも為替介入に警戒