米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数は前週比-1.9万件減の20.4万件と予想外に22.3万件から減少した。昨年9月来で最低となった。米失業保険継続受給者数は169.4万人と、前回171.8万人から増加予想に反し減少。

米商務省が同時に発表した11月貿易収支は—615億ドルとなった。赤字幅は10月778億ドルから予想以上に縮小した。

新規失業保険申請件数の減少に加え、事前に発表された民間部門の雇用者数を示すADP雇用統計の12月分も+23.5万人と、11月+18.2万人から予想以上に伸びが拡大しており、労働市場の強さが示された。

強い雇用関連指標を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化計画を正当化。米2年債利回りも4.38%から4.47%まで上昇した。

ドル買いも一段と加速し、ドル・円は132円50銭吹きから133円76銭まで上昇し12月末以来の高値を更新。ユーロ・ドルは1.0612ドルから1.0547ドルまで下落した。

【経済指標】・米・12月ADP雇用統計:+23.5万人(予想:+15.0万人、11月:+18.2万人←+12.7万人)・米・11月貿易収支:—615億ドル(予想:-630億ドル、10月:-778億ドル←-782億ドル)・米・先週分新規失業保険申請件数:20.4万件(予想:22.5万件、前回:22.3万件←22.5万件)・米・失業保険継続受給者数:169.4万人(予想:172.8万人、前回:171.8万人←171.0万人)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 【市場反応】米先週分新規失業保険申請件数、昨年9月来で最低、利上げ継続観測でドル買い